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2005/03/20

「世界最速のF1タイヤ」に学ぶ現場学習の重要性

世界最速のF1タイヤ 表紙風邪をひいておとなしくしている(^-^;)週末を過ごすのは結構難しい。
ずっとテレビを見っぱなしというのも疲れる。かといって何かを考える程の思考力も無いし、難しい本を読む集中力も無い。

で、近所の書店で、楽に読めそうな本が無いかを探したところ見つけたのが、この新潮新書の新刊「世界最速のF1タイヤ~ブリジストン・エンジニアの戦い」
僕の大好きな「モータースポーツ・インサイドストーリー」ものの本だ。これなら楽しく読めそうということで買ってきた。新書なので寝ながら読むにも腕力が要らないし・・・・。

とても面白い本で、読み終わるまでの1時間ほどがあっという間に過ぎた。

現代のF1(自動車レースのFomula-1)は総合力を問われている。ドライバーの力、車の性能、テストによるデータの蓄積、チームとしての戦略・・・。その中でもタイヤの重要性は非常に大きい。

当代随一というか歴史に残るレーシングドライバーである「皇帝」M.シューマッハとその所属チームにしてこれまたF1の歴史に残る(というか歴史そのものである)フェラーリチームからも信望厚い浜島氏(ブリジストン・タイヤのモータースポーツ開発室長)が書いた本書は、現在のF1にとってのタイヤの重要性や背後の人間ドラマがわかりやすく書かかれている。

僕のように長年F1を見ている者にとってはインサイドストーリーとして非常に興味深く、「ああ、あれはそういうことだったのか」と04シーズンの振り返りを楽しめた。

また、F1の知識が無い初心者にもお勧め。本書を読むことで05シーズンをより深い視点で楽しめるだろう。

それから、モータースポーツ好きな学生や若い社会人にも「会社で働くこと・会社で学ぶこと」を知るための本としてもお勧めしたい。若い頃に現場で学ぶことの重要性についての示唆を与えてくれている。

若い頃の浜島氏の貴重な体験も書いてあり、現場での厳しいOJTにはどのような意味があるか、他部門の人たちや製造現場の職人さん達との関係で何を学んだか、そしてそれがその後どのように仕事に役立ったかが書かれている。

4月になって会社に入り、「あれ、自分の専攻や希望とは違うな?」とか「なんで現場でこんなことをさせられるの?」と思う新入社員の皆さんも少なからずいるだろう。

ブリジストンタイヤも新人は製造・販売の現場で実習をし、若年時には自分の専門や希望とは違う分野に配属される。浜島さんも新入社員当時や若いころはそんな会社に疑問に感じたそうだだ、後から考えるとそれぞれ意味があることだったり、仕事上貴重な知識・スキル・経験・人脈をもたらすものになったものばかりだったそうだ。

例えば、今、F1の現場では非常にタイトなスケジュールでレース用のタイヤを生産しているが、そういったことが出来るのも、タイヤ製造現場での経験、職人さん達との交流などがあらばこそ、だと言う。

短いシーズンオフに書かれたためか、あるいは守秘義務のせいか、ちょっと分量が少ないのが残念だが、逆にさっと読める本として良いかもしれない。

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コメント

2005年のF1第2戦マレーシアGPが終了。1位ルノーのアロンソ、2位トヨタのトゥルーリ、3位ウィリアムズのハイドフェルド・・・フェラーリはシューマッハが7位(これがブリジストンの最上位)、バリチェロは周回遅れにされた上リタイアという歴史的な大敗。これもタイヤウォーズだろうか・・・・。

投稿: 北村 士朗 | 2005/03/21 17:11

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