« ケータイの機種変更で悩む | トップページ | イージーパレットforケータイ »

2005/03/14

大学院生がみた近未来のアキバ

慶應義塾大学大学院政策メディア研究科の院生と環境情報学部の学生の皆さんが取り組んだ演習課題「秋葉原の都市開発ビジョンに関する調査分析および再開発プロジェクト構想の策定」の成果を聞くセミナーに出席してきた。

指導教授は慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の日端康雄教授と慶應義塾大学環境情報学部の池田靖史助教授。お二人とも都市計画のスペシャリストであり、そのご指導のもと、イマドキのワカモノ達が秋葉原に何を見、秋葉原の未来として何を描いたかを楽しませてもらった。

まず、リサーチ結果から。面白かったものをいくつかあげると・・・・

<秋葉原に来た人の行動パターン調査>
秋葉原に来た人は目的に対して直結型の行動をとり、目的以外の場所を見ようとしない。

<秋葉原の三次元機能分布パターン>
どこの何階に何があるかを調査したところ・・・・
・5階以上が使われている率が千代田区の平均より高い。
・「アニメ系立体的マニアック度」アニメ系ショップは最近進出したせいか上の階に多く、中央通り沿いの空中に縦に積層
・「PC系平面的マニアック度」→PC系ショップは地上に近い

<秋葉原の商業ディスプレイ>
・アキバスキン1:情報・広告そのものがビルの外観=売っているものが遠くからも分かる
・アキバスキン2:窓の内側から広告。窓が窓として機能していないが、 各階で何を売っているか分かる
・即席雨宿り:ひさしが隣の店と連続することで疑似アーケードになる。

なるほど、アキバの特徴ってそう捉えられるのか!って改めて感心させられた。

つぎに再開発の提案。

特に面白かったのは「鉄道の上空に秋葉原駅北口を作ろう」というもの。
秋葉原駅の上空に改札口と秋葉原全体を見下ろすことができる広いエキナカ・駅前スペースを作り、今まで秋葉原になかったものを盛り込もうというアイディア。ちなみに「秋葉原に無かったもの」は「インフォメーションコーナー、バスケットコート(無くなっちゃったんだよね)、一息つけるオープンスペース、トイレ、アンテナショップ」。確かに無かったよね・・・・。

その他にも「ガチャポンで買うRFIDタグ付アキバ限定フィギュア」「物流基地+駐車場を作って、そこからの荷物の配達や買い物を駐車場に届けるのはポーターロボットにやらせる」「神田川を観光資源として活用」なんてアイディアもあった。どれも結構面白かった。

だけど、そんな発表を聞きながらちょっとした違和感も感じた。そこで、僕にとってのアキバの魅力って何かな?って考えてみた。(考えているときに司会の妹尾先生に「アキバヲタク歴が長い北村さん。コメントを」指名されて慌ててしまい、とっさに隣にいたアキバ歴40年?のSさんに振ってしまったが・・・)

僕にとってのアキバの魅力を3つに整理するとすれば
1.変化とパワーにあふれる街
・アジア的なパワーを感じることができる街。いつも変化していることがパワー感を強化している。
2.妖しい街
・他の街にないようなモノ・ヒト・情報に満ちあふれている街。
3.達人・師匠に出会える街
・その道の達人・師匠であるショップのオーナーさんやベテラン店員さん達に出会い、教えを乞うことができる街。僕もショップの店員さん達に色々なことを随分教えて貰った。

学生・院生の皆さんの発表は1の変化とパワーはしっかり捉えていたし、それをもっと活かす提案だったと思った。
だけど、提案としてはちょっときれいすぎて「妖しさ」をスポイルしていた感じがした。そして達人や師匠というソフトには注目されていなかったような気がする。

このあたりが僕と院生・学生さんたちのアキバの関わり方の違いによるものなのか、はたまたジェネレーション・ギャップ(20歳くらい違うんだよね・・・・ふぅ)によるものなのか、自分なりに考えてみたいと思う。そんなことを考えながらアキバを歩けば新しい発見も出来そうだし。

それともうひとつ感じたことは、ある種無責任に「ぶっ飛んで」いた提案の方がアキバという街にフィットしていたってこと。やっぱりアキバというパワフルな街に似合うのは、というかパワフルさに負けないのは「ぶっ飛んだ」位のアイディアなんだろうな、って感じた。

また、学習という意味では、こういった調査・提案プロジェクトを進めること自体でとても良い学びを得られるだろうし、それ以上に自分たちが調査し、提案したいことを対象者(対象地域の人たち)にぶつけて、意見交換することがとても良い学びになり、「頭でっかち」にならないためにもこういった機会が学習の中にデザインされていることはとても大事だと思った。

実際、発表後の懇親会では秋葉原で仕事をする皆さん、地域開発をする皆さんが院生・学生さんたちと色々と楽しそうに意見交換をしていたし、お互いが刺激を受けていたように見受けられた。

今後、若く、しかもアキバに常駐しているわけではない(SFCからは遠いよね・・・プロジェクトお疲れ様でした)院生・学生の皆さんと、アキバに生きている皆さんが一緒に考えていくことで、お互いにとって良い学びが得られ、そのなかからアキバに新しいものが生まれていくだろうと思うとワクワクしてきた。

アキバ育ちとして期待してます。そして機会があれば何か貢献できればと思う。

そうそう、その懇親会で出たカツサンド(「万かつサンド」)、久々にいただきましたが、とても美味でした。まだ食べたことのない方は是非お試しを。万世本店1階で買えます。

それと会場の万世ビル8階からみる秋葉原の夜景もとてもパワフルで美しかったです。この近辺でパーティをされる方にはお勧めです。

|

« ケータイの機種変更で悩む | トップページ | イージーパレットforケータイ »

コメント

司さん、コメントありがとうございます。
確かにあのように生きた学習の機会を得た学生さんはうらやましいですよね。彼・彼女らも、社会人との交流の中で様々な情報を得るだけでなく、自分たちが学んでいることの意味を理解していっていると思います。

彼・彼女らとアキバの将来が楽しみです。

投稿: 北村 士朗 | 2005/03/25 08:42

牧野と申します。ハンドルネームは「司」です。
東京海上日動から、財団法人 金融情報システムセンター(FISC)というところに出向しております。
http://www.fisc.or.jp/
北村さんとは、変人つながり(失礼!)で、以前から懇意にしていただいており、このセミナーも北村さんのお誘いで参加しました。
小学校6年の時父親に連れられて行って以来、3○年アキバにハマりこんでいる私にとっては、本当に面白いセミナーでした。今の、というか、SFCの学生がうらやましいです。私の時の大学の授業なんて、教授が読み上げるノートをひたすら書き留めるという、情報伝達速度で言ったら300BPSのカプラー通信以下の話でしたからね。
あの雑然とした町をどう再開発しろと提案するのか楽しみにしていたのですが、学生なりに秋葉原の特徴をうまく捉えていて、なるほどなあ、と思うところも沢山ありました。
この種のセミナーはとても刺激になるので、また機会があったら誘ってください。

投稿: | 2005/03/24 21:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7406/3301622

この記事へのトラックバック一覧です: 大学院生がみた近未来のアキバ:

« ケータイの機種変更で悩む | トップページ | イージーパレットforケータイ »