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2005/04/21

eラーニングで代替可能な研修とは?

今日、あるお客様との打ち合わせで「eラーニングで代替できる研修はどのようなもの?」というご質問をいただいた。

この問いは割とよく聞かれるので、僕なりの答えを用意している。
それは「集合研修じゃなくちゃならない理由が無いものはeラーニングに代替可能だし、代替させた方が良い」ということだ。

例えば、ずっと座学で受講者は講師の話を聞きっぱなしだったり、ずっと講師の話をバックグラウンドトークに教材を読み続けるような知識伝授型のものであれば、そしてそれが特に退屈なものであれば、eラーニングにしたほうが「まし」だろう。その方が自分の好きな場所やペースで学習出来る分だけ良いはずだ。

「まし」というのは、そもそも面白くないものは、そのままeラーニングに移植してもやっぱりつまらないけど、せめて学習環境だけでも改善したほうがまだ苦痛が少ないだろう、という意味。

せっかくeラーニングにするのだから、しっかりインストラクショナル・デザインをし、教育的な配慮をし、演出し、面白くなるようなしつらえをすることを考えた方が良い。下手な講師よりはるかに良いモノができるだろう。

さて、「集合研修じゃなくちゃいけない理由」って何があるだろう?

僕がいつも挙げるのは
・グループダイナミクスがはたらく(ディスカッション、ワークショップなど)
・現物を扱う必要がある(実習など)
・生身の人を相手にする必要がある(ロールプレイングなど)
・「本物の迫力」が重要(有名人の話を聞く)
・「ライブ感」が重要(受講者とのインタラクションを活用できる講師の講義)
といった理由。

それと、今日、打ち合わせをして、もう一つあることに気付いた。
それは「職場など日頃の生活・活動の場から離れることが有効・必要」という点だ。

集合研修で職場から離れることが良い気分転換になり自分を見つめ直す良い機会になる、といったこともあるだろうし、職場の慌ただしさから離れることで学習に集中できる、といったこともあるだろう。

以前、僕と一緒に研修の仕事をしていた同僚(出向者)が東京海上日動本体に戻り、久々に受講者として受講した際に「研修で職場から離れることがこんなに気分転換になると思わなかったし、こういった気分転換がこんなに大事だとも思わなかった。」という感想を漏らしていたのを思い出した。その同僚は僕と一緒に仕事をしている間には「研修を気分転換だと考えて貰っちゃ困りますよね」と言っていたのだが・・・。

さて、他に「集合研修じゃなくちゃいけない理由」には何があるだろう?
「こんなのがあるよ」という方、是非コメントで教えてください。

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コメント

こんばんは。
いつも北村さんの慧眼には感心させられます。

そうですねえ、あと一つ挙げるとしたら、「ネットワーキング」でしょうか?
同期の強力なネットワークは研修で培われるわけですし、私が海外のセミナー(座学形式が多い)にのこのこ出かけていくのも、講演者や主催者、あるいは出展しているコンサルティング会社やベンダーとつながりを作れるからというのも理由の一つです。

実際セミナーのプログラムを見ると、わざわざ”Networking Breakfast”とか、”Networking Lunch”とか書いてあるし、講義そっちのけで廊下に出て話し込んでる人たちもよく見かけます。
この種のことはe-learningじゃまだ無理でしょうね。

投稿: | 2005/04/22 22:08

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