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2005/05/18

5.18 決戦!プレゼンバトル

Presen_battle今日は東京海上日動の全国型新入社員(以前は「総合職」と呼んでいた)導入研修に登板。テーマはプレゼンテーション。2ヶ月の研修も終盤にさしかかる時期で、みんな少し疲れてきていると思ったので、思いっきり楽しめるしつらえを考えてみた。

それでタイトルは「5.18 決戦!プレゼンバトル」。約150人の新入社員を12のグループに分け、グループ賞と個人賞の獲得を目指して一日プレゼンの準備・実施・評価をしていくというワークショップをデザインしてみた。

プレゼンのお題は「保険について」。母校で学生さん達を前に「保険について」(保険とは何か、業界について、保険の歴史、イチオシ商品・・・など保険に絡めば何でもアリ)という3分間のプレゼンをし、学生さん達に「保険(業界)ってオモシロそうだ」と思ってもえるようなプレゼンをする、という状況設定にした。

進行は
1.「プレゼンのツボとコツ」というテーマで40分ほど僕が講義
2.午前中は各グループでプレゼンの準備(内容を考えたり、演出を考えたり、練習をしたり)
3.午後はそのグループが12の「バトル会場」に散ってプレゼン合戦をし、その会場のチャンプを決める
4.夕方に全員が講堂に集まり、12人のチャンプのプレゼンを聞く「個人戦」。審査員(当日インストラクターを務めた高橋主任研究員、田中主任研究員@東京海上日動HRA+僕)がコメントし、審査する。

各会場のチャンプの人数でグループ賞を決め、そのチャンプの中から審査員がグランドチャンプを決めた。

新入社員のみんなに学んで欲しかったのは
・プレゼンのコツとツボ
・プレゼン準備(特にリハーサル)の重要性と手順
・プレゼンの際の自分の(大事にすべき)個性と(直すべき)癖
・コラボレーティブに仕事をしていくことの楽しさと重要性
・多義性(おなじ「保険について」でも沢山のアプローチやアイデアがある)
といったもの。

また、「保険(業界)をオモシロく伝える」ということを通じて、入社以来の導入研修で学んだこと、体験したり感じたりしたことを振り返って貰うことも狙った。

新入社員のみんなは、午前中「保険って何だろう」みたいなことを随分考え、演出を考えていた。巡回していて僕もかなり楽しませてもらった。

バトルの結果、グループ賞を獲得したのは、リハーサルに力を入れていたグループ。プレゼンでのリハーサルの重要性が明らかになった。(ちょっとほっとした・・(^-^;))

それと、個人戦での高橋主任研究員、田中主任研究員のコメントが素晴らしく、僕も聞き惚れてしまった。良いところをしっかりと誉め、注意するところは注意する。こういうと簡単そうに聞こえるんだけど、それを12人連続でやっていくのは大変なこと。普通じゃ出来ないよね。

受講後のアンケートを見ると、みんなこちらが意図したことをしっかり感じ・学び取ってくれた様子が伝わってすごく嬉しかった。嬉しかったのでアンケートに書いてもらった疑問・質問や僕らに対する要望全てへの返事をメールに書いて送った。ひとつひとつに答えていると新入社員のみんなが感じたことが良く分かり、僕にとっても良い勉強になった。3時間位かかってしまい、研修所の門限=閉門時間ぎりぎりの22時近くに慌てて研修所を出るはめになったけど・・・。


僕にとってはとても良い思い出の一日になった。
新入社員のみんなにとって良い思い出となる一日になっていれば良いな・・・。

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2005/05/17

登板前日

明日の東京海上日動の全国型新入社員(以前は「総合職」と読んでいた)導入研修への講師登板に備え栃木県の小山にある研修所へ。

昨年は何回も登板したので、4~5月の結構な日数をここで過ごしたんだけど、今回は明日の1回のみ。場の雰囲気に自分を慣らすため早めに(っていっても15時頃になってしまったけど)研修所入りした。

登板前日って結構やることが多いんだけど、特に明日はワークショップ、しかも150人の新入社員に対してインストラクター3名+事務局2名で対応するので、いつも以上に準備が重要になった。

今日も
・受講者の様子を見て、雰囲気をつかみ、自分を慣らす
・研修現場や機材のチェック
・配布物の準備・確認
・事務局や他の講師との最終打ち合わせ
・自分の講義のリハーサル
といったことをやった。

もちろん事前に準備はするんだけど、最終的には研修所に入って、場を見て受講者を見ないとイメージがわかないこともあり、僕は前日に出来ることは(あまり早めにせずに)前日にするようにしている。その方が自分もテンションが上がっていくし、自分の中でスイッチの切り替えができる感じがするからだ。

あとは明日朝早く(登板の日はだいたい朝5時くらいに起きる)起きて、軽くコンディショニング(ちょっと走って、ストレッチして、発声練習する)をしてから、何回かリハーサルをする。

ということで、おやすみなさい。

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2005/05/16

海上自衛隊見学(3) その他の興味深いお話

副校長のお話のラストとして、興味深かったその他のお話を紹介する。


7.軍事における情報分析

2術校は情報活動についての教育も行っているが、それは「皆さんがイメージするかもしれない007みたいなものではない」という。「ごく一般に公開されている情報を丁寧に丁寧に積み重ね、余分なところを削ぎ落とし、解釈するのが情報分析であり、そのようなことを普段からやっていないと情報分析はできない。」とのこと。

これは一般企業、例えば営業部門も同じはず。つい「何か特別な情報は無いか」という方向に視線が行きがちだが、そうではなく、一般に公開されている情報から何かを紡ぎ出す努力と習慣は大事なはずだし、そういった「情報教育」(IT教育ではなく)はちゃんとされていない気がする。反省・・・。

8.女性の増加と活躍

女性は自衛隊全体で3000人、海自だけでも500人以上いるという。ちなみに現在在籍している女性の階級最上位は一等海佐(つまり副校長と同じ)だそうだ。過去、病院長でアドミラル(多分「海将」だと思う)もいらっしゃったという。

ちなみに「教育においては女性の方が成績上位。しかも根性も体力もある」という。その話にうなずく参加者(=民間企業の教育関係者)は多かった。(^-^;)

9.セカンドキャリア教育も

階級によって定年は異なるが、だいたい54~55歳前後で定年になる。その後は自衛隊の外で仕事をし生活をすることになるため、定年前に3週間程度、ビジネスマナーなどを中心とした教育をするという。一般企業でいう「セカンドキャリア教育」にあたろうか。

このお話を聞きながら、お世話になった自衛隊出身者の皆さんの顔がふと思い浮かんだ。
というのも、僕が勤める損害保険会社では、まさにセカンドキャリアとして沢山の自衛隊出身者の方に嘱託社員として入社していただき、ご活躍いただいているからだ。

僕も損保会社の営業時代、仕事でもお世話になったし、仕事以外でも人生の大先輩として色々なことを教えていただいた。人間的に尊敬できる方ばかりだった。

10.食事作りも真剣勝負

これは2術校ではなく、経理・調達・補給・給養(ロジスティック・サポート)などの教育をする4術校の話。 「艦上では食事しか楽しみが無い」ということで、海自では伝統的に(それこそ旧海軍時代から)食事は重視されており、そのための教育にも力を入れているということだ。

どのように力が入っているかは、4術校のホームページをご覧あれ!特にレシピは一見の価値があります!!

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2005/05/15

海上自衛隊見学(2) 確固たるポリシー

2術校での話の続き。

4.教官育成も真剣

各校の教官は約3年のローテーションになっている。最新の装備や現場を知る隊員(つまりSME:Subject Matter Expert)でないとちゃんとした実務教育はできないからだ。本人が希望して2回、3回と教官を務める人もいるそうだ。

さて、その隊員が教官になるまでだが、なんと1.5ヶ月の教官課程があるという(いわゆるTrain the Trainerだよね)

その内容について副校長は
・教育をやるときの指導項目、ポイント、時間はカリキュラムとして決まっている。が、その通りやっても面白みも何も無い。だから教官としての教授能力を磨く課程をまず受ける。

・そこで学ぶのは「生徒の前に立ったときどのように目を配るか。どのような態度をとるか」「与えられた時間を最大限に活用するにはどうするか」「どうすればわかりやすいか」といったことで、実際に教授をやってみて、それを評価しあうことで学んでいく。

という説明をしてくださった。

「う~ん、すごい。これだけの期間で徹底してTrain the Trainerをやるなんて・・・。」と参加者は皆脱帽。
実際、このあとの校内見学では各科目の教官にご説明いただいたのだが、分かりやすく、ユーモアがあり、毅然としたなかに親しみがある・・・という完璧なプレゼンテーションを聞かせていただいた。それも全ての教官から!

機会があったら、この教授課程を見学したいと思った。

5.戦時であっても教育は続ける

参加者からの「戦時では教育はどうなるのか?」という質問には「戦時でも同じ枠組みで教育は続ける。もちろん期間の短縮とかはあるだろうが、教育をやめるということはありえない。戦時であっても最低限の教育を確保しなければならない」という明確な答えが返ってきた。

さらに「船を造るのにも5年かかるが、一人前の艦長の育成には20年~25年かかる。だから教育は続けなければならないと」とも。つまり、教育は組織を維持する長期的かつ不可欠な投資だという基本認識がしっかりしているのだ。

最近、民間企業では教育予算をコストとみなし、4K(交際費・交通費・広告費+教育・研修費)とさえいって教育・研修費を削減しているところが多い。それと比べて海自がいかに教育というものをしっかり考えているかが、この一点だけでも分かると思った。

6.知育、体育、訓育

教育の3本柱として「知育、体育、訓育」という言葉を教えてくれた。

知育は知識を与える教育。
体育は体力を与える教育。
訓育は意識付けのための教育だという。

訓育では「本人の意識が無くなるまで戦え」ということを徹底的に教えるという。それは「戦うのを止めたら、その瞬間から侵略を許すことになる」からだという。(心強い!)

そして、そのために精神的なことも教えるが、それ以外にも日本の歴史をしっかり学ぶという。それは「何のために自分たちは命を賭けて守るのか」を学ぶためだそうだ。

こういったことを「ちょっと教えれば自ら動き出すようになる」と副校長はおっしゃっていた。

民間企業においても、自社の歴史、自社を巡る業界や社会の歴史を学び、自分たちはなぜその事業を営むのか、それは社会にとってどのような意味・意義があるのか・・といったことを学ぶことは少ないが、少なくなったことが社員のモチベーションやコンプライアンス意識の低下に繋がっているかもしれない。

会社における「訓育」も考えてみたいと思った。

つづく。

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