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2005/10/22

「eラーニングの活用に向けて『3つの問い』」再び

一昨日、日本弁理士会弁理士会長期構想PJでe「eラーニングの活用に向けて『3つの問い』」をプレゼンした。

このプロジェクトは、日本弁理士会としての人財育成の構想を練るためのもので、主査の妹尾先生の指導のもと、参加者は、様々なことを学びながら、弁理士の将来像やそこにむけての人財育成の構想を練っていく「研修型プロジェクト」だ。(ちなみにプロジェクトを題材に学ぶプロジェクトメソッドを使った研修は「プロジェクト型研修」(^_^;))

僕は副査を務めさせていただき、グループワークのファシリテーションなどを担当しているが、今日は「e-ラーニングの活用に向けて」というセミナーを行うことになり、講師としてプレゼンさせていただいた。

プレゼンの内容自体は、先日「知的財産関連人材育成のあり方に関する調査研究委員会」でお話しした「eラーニングの活用に向けて『3つの問い』」。とほぼ同じ。

ただし、前回のPJで産能大助教授の長岡健さんが「経営教育における人材育成の考え方と方法論:「学習」について考える3つのアプローチ」というテーマで学習転移アプローチ、経験学習アプローチ、批判的学習アプローチや実践コミュニティなどについて素晴らしいセミナーをされたので、そこでの話題や議論を踏まえて少しだけ変更して臨んだ。

この日のセミナーは少人数であったため、質問や議論を適宜挟むことにしたが、前半の「どのeラーニング」でものすごく盛り上がった。これは日本弁理士会が実際にeラーニングを主に新人の弁理士さん向けに提供していて、かつそれをどう改善していこうかという議論がなされていいて、皆さん問題意識が高かったためのようだ。

ちなみに、この「どのeラーニング」で紹介したのは非同期型(よくあるWBT。皆さんご存知だったので当日は割愛)、同期型、非同期VOD、協調学習、WebやMLを使ったプロジェクト学習(妹尾先生の「社会調査法」)。弁理士会では非同期VODのeラーニングをやっているのだが、それだけがeラーニングではないこと、またVODのeラーニングにも様々な工夫(画面の構成、チャンクのしかた、授業デザイン、画面収録を前提とした講師スキル、撮影上の工夫などなど)が必要だという点が皆さんの興味をひいたようだった。

また、「eラーニングの活用に向けて『3つの問い』」に関しても「今までちゃんと考えていなかったし、真剣に考えなくてはいけない問いだ」というご評価をいただけてほっとした。こうやって、色々な人にプレゼンさせていただきながら、いわゆる「持ちネタ」としてブラッシュアップしていきたいと思っている。

もしかするとこのblogを読んでいただいている方の中にも、このプレゼンを聞いていただく機会がある方、それも複数回(^_^;)聞いていただく方がいらっしゃるかもしれない。毎回ブラッシュアップしていきますので、お付き合いの程を・・・

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2005/10/21

日本弁理士会「授業法基礎」第2日

今日は一日、日本弁理士会の皆さんと「授業法基礎(大学で知財を教える人への必須科目)」通称「授業法」の授業(第2回)をしている。

場所は秋葉原クロスフィールドの中にある日本弁理士会東京分室。秋葉原のど真ん中なんだけど、何故か無線LANもなければ、PHSも不安定・・・。ということでオフ書きしなくてはならない典型的な(^_^;)シチュエーションで、コメントでe-Lerninger浦嶋さんにお勧めいただいたunicast Bloggerを早速使ってみている。

今年の「授業法」では、「ある大学の理工学部から、3・4年生の選択必修授業『知的財産概論』を依頼された受講者が、シラバスを書き、教授会でそれをプレゼンし他の受講者+妹尾先生+僕の質問やコメントに応対し、実際に模擬授業をする」というシナリオで、インストラクショナル・デザインの基礎や授業の方法、講義のスキルなどについて学んでいただいている。

受講者は、大学や大学院で授業をしていたり、今後授業をする予定・可能性がある弁理士さん、弁護士さん、特許庁の方、企業の知財部員とバラエティに富んでいる。楽しく、そして激しく授業が進んでいる。

今日は、受講者の皆さんに「教授会」ので「知的財産概論」のWhy(なぜその授業をするのか、学生にとっての学ぶ理由は?)とWhat(何を学ばせるのか)をプレゼンしていただき、ディスカッションしていった。

同じ知的財産を、同じ理工学部の3・4年に、それも選択必修で・・・という条件下でも、様々なアイディアや考え方があり、講師個人の想いと思いこみ(^_^;)で授業を組み立てがちだということが受講者の皆さんにも理解してもらえたと思う。

今は、休憩時間。これからグループワークをし、WhyとWhatの議論を深めていただくことになっている。もちろん、グループで一つの結論を出すのではなく、お互いの相似と相違を見いだすことで、各自の考えをブラッシュアップしてもらうと同時に、自分の「思いこみ」を修正してもらうのが目的だ。

おっと、授業再開の時間だ。

ただいま休憩中

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2005/10/20

ブログの更新って・・・

あんまり更新が頻繁じゃなくてすみません。僕も「日記」というタイトルを降ろそうかな・・・・。

ブログの更新って結構難しいと思う今日この頃。ネタは沢山あるんだけど、オンラインの時間が少ないから。
今週は月曜日は盛岡、火曜日は東京、水曜日は熊本に戻って、木・金はまた東京という大変なスケジュールで動いている。

そんななか、空港で無線LANをつないだり、出張先でPHSでつないだりといったオンラインな時間もあるにはあるんだけど、仕事関係のメールチェックなどでいっぱいいっぱい。夜は東京の両親宅に帰れば家LANが繋がってはいるんだけど、残った仕事を片付けたり、翌日の仕事の準備をしたり・・・でblogを書く暇なんて無い。あったら寝てる、って感じ。

でもネタはあるんだよね・・・・。

出張中なんかは、案外移動中、それも航空機に乗っている間なんかに書けそうなんだけど、blogはオンラインで書くものなので、移動中には直接は書けない。テキストエディタなんかで書けば良いのだろうけど、どうも雰囲気のせいかノリが無い。写真も貼れないし・・・。

忙しい人、移動が多い人ってどうやってblog更新してるんだろう?何か良いツールとかがあったら紹介してください。

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2005/10/17

卒論研究で学ぶこと(@岩手県立大鈴木研究室)

今日は岩手県立大学で、鈴木克明研究室(教育情報システム学講座)の卒論中間発表会に参加。

僕の目的は、ゲストコメンテイター(学外の社会人など4人がコメントをする)4年生の皆さんの卒論のお役にたつことなんだけど、同時に鈴木先生がどのように学生さんを指導されるかを見て、自分が学生指導の勉強をすることにもあった。

が、何と鈴木先生がダウン(^_^;)。鈴木先生抜きで中間発表を進めるという異例の展開になった。鈴木研助手の市川さんや、博士課程の皆さんも居てくれたので助かったけど・・・・。

卒業研究のテーマとしては魅力的なものが多かった。

  • 暗記学習を支援するバナー型ドリルシェルの開発
  • ARCS動機付けモデルに基づいた"ハンバーガーショップで学ぶ楽しい統計学"の改善
  • 非同期分散型の活動を支援する研究室向けのグループウェアの改善
  • 進路指導を題材とした普通強化「情報A」のサポートサイトの開発
  • 統合型ドリルシェル「ドリル工房」の拡張
  • 英語マップを用いた英語長文読解のためのツール開発
  • レジ業務中に起こるトラブル対処法を学ぶシミュレーション教材の開発
  • 中学生を対象とした著作権教材ポータルサイトの開発

このテーマから分かるように、学生さん達は「教育情報システム学講座」という名の通り、教育に関係するシステムやWebサイト、教材、カリキュラムの開発や改善をし、それを卒論にしていく。

発表は、それぞれの学生さんが研究テーマ、鈴木先生からの指示(発表に向けて整理しておくべき項目、研究のポイント)、現在の状況をプレゼンし、それにコメンテイターがコメントするという形で進んでいった。

いや~、正直なところコメントするときに緊張した。だって、鈴木先生がいらっしゃれば僕のコメントが間違ってもその場で修正が入るけど、先生が居ないとならば、そういった修正がされないし、間違ってはいなくても、最後に修論としてOKを出すのは鈴木先生なわけで鈴木先生のポリシーと違うことを言って学生さんを惑わせてはいけないし。

ということで、自分としては妙に無難な発言ばかりしてしまった。よくよく考えると、鈴木先生がいない分、「これは明らかに調べ方が足りない」とか「ちゃんと考え抜いていない。」といったときに、もっときちんと言わなくちゃいけなかったな・・・と反省。

そして今更ながら、指導教官って大変だよな・・・って思った。やる気を削がないように(へこみすぎないように)、指導すべきことをきちんと指導する。自分で考えるべきことは考えさせる、でもヒントくらいは与える。「自分で考える人財」を育てるのって本当に難しそうだ。

それとコメントをしながら僕が考えていたのは、この卒論研究で何を学んでもらうのだろう、ということ。

研究テーマから何か大発見(^_^;)が得ることができれば、それはそれで素晴らしいんだけど、1年間という短期間、それも進捗状況を見ると実質的には10月から1月の間にかなりのことをやらなければならない(発表を聞いていると、やるべきことに対して残された日々は決して多くない・・・)という制約の中では、それをメインな目的にするのは当然ハイリスク。そうなると「学び方を学ぶ」とか「知的探究を学ぶ」ということになるんだろうけど、それって具体的には何だろうな?って考えてみた。

この日、僕が学生さんとのやりとりから思いついた「学んで欲しいこと」や学生さんに対する鈴木先生の指示から「多分こう学ばせたいのだろうな」と感じたのは、人に役立つ何かを創る(創ろうとする)プロセスそのもの+それをやり抜くことじゃないかと。そして何かを作るときに自分やユーザにとっての意味を考えること、ちゃんと評価をして自分が創ったものを省察することが求められているように感じた。

実際、鈴木先生からは創ろうとしいるものの「ウリを考えろ」という指示が殆どの学生さんに出されていた。

そんなことを考えながら、コメントや最後の講評(の代わりにミニミニセミナーをやった)で、世界観を考えるということ、SSMでの基本定義(XYZ=Z:なんのために Y:何によって X:何を(達成)する)、多義性といった話をした。

学生さん達がこれから何を学んでいくのかな・・・・、来年2月中旬の最終発表が楽しみだ。

ちなみに発表後の打ち上げはいつもの大沢温泉自炊部。宴会をしながら、ちょっとアルコールが入って調子が出てきた(?)学生さんたちとゲストの間で激しくも楽しい議論が展開した。

ここ数週間の忙しさで僕も心身ともに疲れていたんだけど、学生さん達との議論と良い温泉で随分リフレッシュできた。

そうそう、「大沢温泉自炊部の泊まり方」というWebチラシが出来ていた。自炊部の雰囲気をお楽しみください。
チラシ表面チラシ裏面

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