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2006/09/25

日本ハムファイターズの躍進の秘密はコンピテンシーマネジメント?

9月24日朝のNHK番組「経済羅針盤」に北海道日本ハムファイターズ 藤井純一社長が出演され、ファイターズの躍進に向け、経営としていかに戦っているかが披露された。スポーツチームにおいて経営は「現場を支えている」という表現をされることが多いが、ファイターズは、現場は球場、経営はビジネスの場と場所が違えど一緒に戦っているチームという印象を持った。

コミュニティ・グループという部署のマネージャーが商店街などに足を運び、地元の要望を聞き、地元に喜んでもらえる数々の工夫をし、商店街もファイターズを商材として生かす(買った次の日は特売とか)をするという地道な努力もとても印象に残ったが、それ以上にに興味を引いたのがチームの強化策。

経営がチームの強化をするというと、有名な選手や有望な選手を獲得するための財源の確保、といったことになりがちだが、ファイターズの経営が力を入れたのは選手を獲得・育成するための評価システム。

サッカーチームのバイエルンが選手について
・身体能力
・技術
・戦術への適応
・性格(協調性など
を数値に評価しているシステムを参考に、選手を評価する独自のシステムを作り、それをもとに選手の起用や獲得をするというもの。

ファイターズがすごいのは、このシステムを妥当なものとするため、なんと一億円を投じて他球団それも2軍も含めたプロ野球選手すべて(だったと思う)を評価し、アライメントをとったこと。

その結果
 一流選手(松坂や小笠原クラス):80点程度
 オールスター出場選手:60点以上
 一軍レギュラー:50点以上
 一軍控え:40点以上
 2軍:30点以上
となる評価基準が設定できたという。

その結果、たとえば他球団が注目しなかったが40点を超えてい投手を発見しドラフトで獲得し、チーム内で鍛えるうちに50点を超えたためレギュラーとして起用するようにした、といった事例が出てきた。その投手はいまやおさえのエースにり、最優秀救援賞獲得が目前となったマイケル!
まさに人材開発(獲得と育成)の勝利といえよう。

ここからは僕の所感。

選手の評価システムというと、V9時代の巨人が攻守走を数値化し、それで年棒を決めていったといった話が有名だが、それとはちょっと違う。(この巨人軍の評価システムは、成果主義に見えるが、やもすると慶応大学の高橋俊介教授が言う「結果主義」になりかねないと思う。

その点、ファイターズのシステムは、試合での結果ではなく、試合前の状況、コンピテンシーやスキルを評価し、それをもとに人材の育成と活用を考えていくという点で巨人のシステムとはまったく違う。ファイターズのシステムと年棒の連携については何も言われていなかったが・・・・。僕が経営者ならなら年棒は成果や結果で算出し、人材育成のシステムとはある程度切り離すと思う(完全には切り離せないだろうが)。

ファイターズの事例は、企業内の人材育成でいうと、まさにコンピテンシーマネジメントとスキルズ・インベントリによって、人材を発掘し活用した好事例、ということになろう。特に、社員に専門性を問うような企業や組織においては、こういったスポーツチームのマネジメントは参考になると思う。

コンピテンシーを給与・賞与査定や昇格・降格といった人事考課に(特に人事考課だけに)用いている企業には是非見習ってほしいと思った。それと、我が鹿島アントラーズには地元対応と人材開発の両方で見習ってほしい・・・

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