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2006/11/20

eラーニングの7年、僕の7年

20061120donuts
SATTさんでeラーニングドーナツトークを聴講してきた。古賀さん以外のプレゼンの話を先にしよう。SATTの高井さんからはCaptivate2とSATTオリジナルのクイズオーサリングツール「インタラクションメーカーPro」の紹介があった。いずれもかなり使えそうだ。

それと産能大の佐藤さんからは「パーソナルスキルはeラーニングで学習できるか?」というタイトルで、最近開発されたSanno Knowledge Fieldの新コース「パーソナルスキル超入門」(仮称)の紹介があった。「行動に役立つ知識」を身につけるために、自分の行動を振り返らせるミニ診断、頭の中で行動させるミニ演習、コンテンツの主人公になって行動してみるミニ事例を用意し、「これだけ主義」をモットーに、コミュニケーション・ネゴシエーション・リーダーシップといったこのコースのキーになる概念を示す図を「これでもか!」というほとしつこく表示したという。他にも細かい工夫がたくさんしてあるということなので、一度試用させてもらおうかと思っている。

さて、産業能率大学の古賀さんの「eラーニングの7年を振り返る ~ Sanno e-Learning Mail Magazine 200号の軌跡」は、その7年をある意味併走させてもらった僕にとって、感慨深い中にも笑えるものが結構多かった。

古賀さんが海外のカンファレンスで「おまえはキルギスタンから来たのか?」といわれた話、オーサウエアのデモでメルセデスベンツのeラーニング(当時はCBTと言っていた)のデモを何回も見せられたこと、eラーニングカンファレンスで古賀さんが「チーズはどこに行った?」に引っかけてプレゼンをし、eラーニング業界人から「いきなり消すなよ」と言われたこと(僕も共演していて「バターはどこに溶けた?」に引っかけてプレゼンしていた)・・・・・。僕にとって、本当に懐かしい話が多かった。

前の夜に、ふと、自分のこの7年を振り返ってみた。幸いなことに、前にいた東京海上日動では目標設定面接とフィードバックがあったので、その一年に何をしようとして、何をしていたかは記録に残っている。

古賀さんが Sanno e-Learning Mail Magazine を創刊された1999年は、僕にとって東京海上HRA時代で一番辛い時期だった。今だからもう言っても良いだろうけど、会社の業務(親会社から発注された教育や研修、社内資格に関する事務)がガタガタになって、本来はHRAのIT推進やeラーニングの推進、新しい研修の開発が本来のミッションだった僕も、事務部門のアシスタントマネージャーになってその立て直しをせざるを得なくなった。

それまでに自分なりに勉強し進めてきたeラーニング関係のことを殆ど凍結し、事務の破綻を防ぐために、親会社からの無理難題を断るために交渉し、既に受けてしまった業務をこなすために必死にデータベースを書き、担当者や講師陣からは不平不満をぶつけられ、上司から命ぜられて組織改革案を考える・・・そんなことが同時並行で走っていた。

昼食をまともに食べる暇が無くサンドイッチを食べたりウイダーインゼリーで10秒チャージしながら仕事を続け、それでも毎晩終電で帰る・・・・・そんな日々だった。
そして何より、教育会社にいながら、教育に直結する仕事は殆どできなかったのが何よりも辛かった。

そんな僕が何とか教育の現場、eラーニングの最前線とつながり続けることができたのは、古賀さんのSanno e-Learning Mail Magazine のおかげだった気がする。そもそも、僕がeラーニングの世界で多少なりとも注目してもらえるようになったのも、古賀さんがいろいろなイベントに「ユーザの声を聞かせてやって」といって出番を作ってくれたからだったわけで。

「あれはもう7年前もたつのか・・・・」

そのころの僕は、大学の教員になるなんて全く思いもしていなかった。ただただ「思いっきり教育の仕事がしたい。eラーニングやりたい、研修のデザインがしたい」と思うばかりだった。考えてみると、そのときの飢餓感みたいなものが、その後の自分の原動力になったかもしれない。


「ん?あれからまだ7年しか経っていないのか・・・・」

この7年の間で大きく変わった、正確には変わりかけたことがある。それは「eラーニングのことをeラーニングで学ぶ」ということだ。

当時から、古賀さんと僕とで「eラーニングのことをeラーニングで学べないのって、どこか変だよね」って言っていた。それが今、実現しつつある。そして、思いもよらないことに自分がその当事者の一人になっている。熊本大学の教授システム学専攻もそうだし、日本eラーニングコンソシアムでもeラーニングの基礎を学ぶeラーニングを検討している。たまたま今日がその委員会だった。

「学びたい側」だった僕が、「学びを提供する側」になってしまっている。
人生って本当に不思議だ・・・・。

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