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2006/11/03

教育工学会全国大会初日

今日は教育工学会全国大会の初日。朝、鈴木先生や岩手県立大学の高橋さんの発表を聞き、昼からはシンポジウムに向けての打ち合わせ。

20061102jset_sympo
今回のシンポジウムは「社会人の学習環境を創る-e-Learning,OJT,知識創造をつなぐ教育工学-」と題して、 中原さん@東京大学がコーディネータ,堀田龍也さん@メディア教育開発センターが進行役になり、ワークプレイスラーニングやOJTに関する専門家である蒋麗華さん@リクルートマネジメントソリューシ ョンズ),ナレッジマネジメントの研究で有名な妹尾大さん@東京工業大学、そして僕が登壇者になった。

堀田さんの趣旨説明、中原さんの社会人の学習環境に関するオーバービュー、僕の企業内教育とeラーニングについてのプレゼンの後、蒋さんが「OJTの再創造とワークプレイスラーニング」についてプレゼンされた。蒋さんのプレゼンは「上司による部下指導」であったいわゆる「OJT]から、正解の無い中で、自分で現実を見て考え行動し、成果を生み出すワークプレイスラーニングへのシフトについて、その社会的な背景も含めての話で、とても刺激的だった。そしてとても印象的だったのは「部下が上司を育てる時代」だということ。これは熊本大学のSDで僕らが考えていることと同じだったのでとても勇気づけられた。

妹尾さんにはSECIモデルの解説と、その実践例などをご披露いただいた。
たとえば、共同化(暗黙知→暗黙知)の例としてある製薬会社では、研究開発部門が老人病棟での実習を3日間行い、薬を飲むのに苦労している高齢者の姿を見てバリアフリー製剤の開発をした。それは、それまで薬の作用や副作用にばかり注目していた開発者たちが「飲みやすさ」にも目を向けるようになった結果で、人材育成上の主効果としては、閉じこもりがちな研究者に新たな視点と動機付けを与えたことだという。

蒋さんも妹尾さんもOJTやナレッジマネジメントという、分かっているつもりでもちゃんと説明できないことを、すっきり説明されていて、本当に感服した。

今まで教育工学会、というか教育工学の世界は、学校教育に関する研究や実践が中心だったが、これをきっかけに企業にも目を向ける研究者が増え、教育系を学んだ大学生や大学院生が、教職や研究職だけでなく、普通の企業に、できれば人材育成をするために就職してくれるようになることを願っている。

プレゼンスライド(PDF)

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