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2006/12/15

企業や社会が求める人材像と教育(初日)

今日は熊本大学の学際科目「企業や社会が求める人材像と教育」に登板。オムニバスの授業で第10回の今日と来週の第11回が僕の担当で、僕のお題は「企業で人はどう育つのか」。

学際科目というのは、熊本大学の教養教育での選択科目のひとつで、「特定の主題について、ひとつの専門分野に偏らずに、さまざまな専門分野間の関連性といった観点から概観し、また、種々の専門分野の視点から多角的に考察して、ものごとを総合的に把握する能力を養うこと」を目的としているものだ。

今回登板した「企業や社会が求める人材像と教育」は教授システム学専攻の大森先生が担当されている科目で、学内の教員・職員や学外の有識者を招いたオムニバス形式で、大学で学ぶことの意義と卒業後の職業生活や人生との繋がりを考えてもらおうというもの。

「企業で人はどう育つのか」というお題を大学で授業するのは結構難しい。なんといっても受講者に職業経験は無い(せいぜいバイトぐらい)のだから。

で、ずいぶん考え結果、広い意味での生涯学習、つまり仕事を通じた学びや仕事を離れた学びを一生涯続けるってどういうことか、そしてそのために大学の間に何をしたいか、ということを考えてもらうことにした。

そして、学生である今の視座から将来を見るのではなく、将来にたって今の自分を見てもらうという構成にし、仕事をリタイアした後でやることが多いと思われている「生涯学習」から話を始めた。

まず、僕からガイダンスとウォーミングアップとして科目の概要や多義性の話・ドリルをして、いきなり「生涯学ぶ意味」を受講者に考えてもらった。

それから、ゲストとしてお呼びした村嶋さんにくまもとインターネット市民塾を紹介してもらい、さまざまな人たちが教え・学んでいる、というまさに生涯学習の現場を紹介してもらうとともに、村嶋さん自身の学びも語ってもらった。授業後のレポートを見ると、色々な年齢や職業の人たちが学び・教えていること、eラーニングの可能性、熊本大学で自分達がeラーニングを使って学んでいる意味(僕からは、卒業後にeラーニングで学ぶための練習でもある、という説明をした)について刺激を受けた受講者が多く、嬉しかった。

その後、僕の方から仕事を通じた学び、企業や職場での学びについて簡単に説明した。OJT、OFF-JT、自己啓発(自己学習)といったお決まりの話なんだけど、それじゃあ、働いたことが無い学生さんたちにはイメージできないだろうと思い、当日オブザーブしてもらった教授システム学専攻の運営に携わっている事務部門の新富さんと跡部さんに職場での学びについてインタビューした。

まず、去年から熊本大学で働き始めた跡部さんに「職場で何をどのように学んでいる?」と聞いたところ、「言葉使い、メールの言い回しといった、日常の仕事で大事な要素を回りの人たちから盗んだり、教えてもらったりしている」という答えが返ってきた。そして、職場の「お姉さん」として跡部さんや周囲の職員をリードし、指導している新富さんにいつも気をつけていることを聞いたところ「できるだけ目を配るようにして、いろいろなタイミング、仕事を頼んでしばらくしてから声を掛けるようにしている」という返事が返ってきた。まさに職場での学び、OJTを象徴する話で、こちらもレポートを見ると、かなり職場での学びのイメージができ、「自分で学んでいく姿勢が大事だと言うことが分かった」という嬉しいコメントが多かった。

この後は、受講者の皆さんに20分掛けて「人が生涯学ぶ意味や目的を列挙しなさい」「今日、学んだこと、気づいたことは?」というテーマでレポートを書いてもらった。

びっちりレポートを書いてくれた人、僕が期待した以上の学びをしてくれている人、「今日は刺激を受けた」「楽しかった」と言ってくれる人が多く、本当に嬉しかった。
来週に向けて期待が膨らませてもらっているので、裏切らないように頑張らなくちゃね!

授業マテリアルのページへ(受講者の皆さんへ スライドが欲しい方はこのページからダウンロードしてください)

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