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2006/08/26

「授業法基礎」研修初日

今日は日本弁理士会 知財ビジネスアカデミー2006年度前期『授業法(基礎):大学で知財を教える人の必須科目』 研修に講師登板。 この研修は、サブタイトルの通り、大学で知財を教える人に、教育の考え方、授業のデザインなどを学んでもらうための研修で、 妹尾先生と一緒に研修のデザインやインストラクションをして4年目になる研修だ。

「授業・研修のしかた」というと、つい「話し方」「生徒の指し方」といったノウハウ面に終始しがちだが、 この研修ではデザインをメインとし、実際に模擬授業をしてもらうなかでノウハウ面にも触れていくようにしている。

受講者は弁理士さんと企業の知財部員がメインで、多くの皆さんは企業や学校などでの授業・研修経験がある。そして、今後、 大学等で教える予定がある方ばかりだ。

今日は初日で、まず妹尾先生から教育に対する考え方についての講義のあと、事前課題として課せられていた「知的財産概論」 のシラバス案を受講者の皆さんに発表してもらい、それに受講者や講師(妹尾先生と僕)からコメントし、問題点が何か、 改善の方向性について議論した。

「経営学部の3・4年生向けに」「知的財産概論を」「2単位15回の授業で」「約100人のクラスで」といった条件に対し、 11人の受講者が、内容や授業の進め方が全く異なるシラバスを作ってきた。弁理士や知財部員といったも、 ぞれぞれ異なった専門分野を持っているためだが、それにしても同じ「知的財産概論」とは思えないほどのバリエーションだった。

これらのシラバスをインストラクショナル・デザイナーとしてのの目からすると

  • 目標が高すぎて現実性が無かったり、目標と各回の内容と評価(テスト)が不一致
  • 実現可能性に問題があり、授業の実施が困難そう

といったものが多かった。

だいたい、はじめて大学のシラバスを書く実務家・専門家はこれらの問題を抱えることが多い。 自分の専門分野を教えることへの情熱が強く、もちろん、それはとても大事なことなのだが、情熱の強さゆえに、 つい高望みをしてしまうことが多いためと、やはり研修や授業に関する経験が少ないためだろう。

次回(2週間後)までにどのような改善がなされるかが楽しみだ。

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2006/08/25

JSiSE全国大会第3日

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教育システム情報学会(JSiSE)全国大会の第3日。

今日はほぼ一日、eラーニング関係のセッションを聞いていた。教授システム学専攻の院生の皆さんも結構同じセッションに居て、質疑応答時間には「熊本大学の○○です」が連呼されることになってしまった。そのせいで質疑応答の機会を逸された皆さんがいらっしゃったら、すみませんでした。なにせ「質問魔」の私が担任なものですから・・・。

興味深かった発表をいくつかピックアップしよう。

大阪府立大学看護学部の真嶋先生の「看護問題解決能力を育成するeラーニング」。

事前学習や講義時間にeラーニングコンテンツを用い、問診や患者のアセスメントのイメージを作ってから、演習に入るというもの。最近の看護学生は核家族化や社会的人間関係の希薄さから、対象者(患者)をイメージ化できず、相手に合わせた実践がうまくできないことへの対処として試行されているそうだ。結果として、学生の評価は良好で、演習にも以前に比べ積極性が見受けられたとのことだ。看護教育だけでなく、企業の実務教育でも参考になりそうだ。

淑徳大学総合福祉学部の戸塚先生の「社会福祉実践今日言うにおけるシュミレーション型実習教材」も興味深かった。

これは社会福祉士を目指す学生さんたちが、現場実習先の福祉施設で毎年のように遭遇する「困った事態」をイラストを用いたストーリーで見せ、疑似体験させながら、対応法やその背後にある理論を学ばせようとするもの。8月以降の現場実習での不安もあってか、夏休み中に学習する学生さんも多いそうだ。ストーリーは実際に現場で起こったことがベースになっていて、発表中サンプルとして見せて頂いたものには、みんな引き込まれてしまっていた。コンテンツの作りとしては凝っていない(イラストの静止画とナレーションが中心)なのだが、ストーリーそのもののリアルさが魅力の源だと感じた。

株式会社サンモアテックの田中さんの「個人情報保護の周知徹底」は、ごく簡単な形式のドリル型eラーニングで社内の個人情報保護教育の徹底をはかった事例。

会社としてプライバシーマークを取得し、その更新のために全員が学習することが必須となったことからはじめたこのeラーニング、受講率は100%という。これは社命であるとともに、「簡単に取り組める」(内容がやさしい、という訳ではない。あくまで操作などが簡単ということ)というのがミソのようだ。僕の方から「これ以外の『社命』って皆さん守られる社風ですか?」と質問したところ、「他の件では8割くらい」との答えだった。考えてみると、社命としてやらせようとすることが難しければ、社員のモチベーションは萎えるよね。だとすると「簡単にできることなんだから、みんなやるように」というもっていきかたをしないと、なかなか「全員にやらせる」ということは困難だろう。「社命」+「簡単」は必須な社内学習には大事な要素だと思った。

東洋大/電通大の平田謙次さんの「スキルマネジメントに向けた能力情報のモデリング」では、「eラーニングが普及しないのは、人事システムが「人事部門の業務をやさしくする」ことばかり考えていて、しかも他のシステムから強い独立性を持ってしまっていることが、eラーニング普及の妨げになっている、という主張があった。

本来は人事システムとeラーニングが連携・連動してなければならないのに、それが出来ていないのが問題ということだ。質疑応答で僕が確認したのが、「会社というシステムの中で、人材育成というものが企業の戦略と連携していないのがそもそもの問題で、その下流に人事システムとeラーニングの問題があるのでは?」という点。

平田さんも「その通りで、逆に下流で人事システムを考え直し、eラーニングとの連動・統合を考えることが、上流での企業の戦略と人材育成の関係の見直し・改善につながる」と言っていた。僕もこの意見には賛成で、大上段で概念的な議論をするのも良いんだけど、むしろ実務レベルでツールなどを使ったり、システムの見直しをしたりするときに、「あれ?そもそもそこれって何のため?」といった組織としての気づきや学びを得ていく方が現実的に思える。

この他にも今井さん@岐阜大の現職教員向けのeラーニング大学院について、合田さん@青山学院のeラーニングプログラムにおける教育の質保証について、安藤さん@電通大のアイマークレコーダを用いてeラーニングコンテンツ上でポインタ(マウスポインタのようなもの)を動かしたときの視線の研究など興味深い話が沢山あった。

学会後、明日、講師登板する「授業法」研修のために東京へ移動。新大阪を発車する新幹線の中で「今日はとても収穫が多い日だったな・・・」なんてことを思いながら、ふと気付くともう東京だった。久々の「瞬間移動」(^_^;)。そう疲れていたのか2時間半、爆睡していたのだった。夕べは激しかったもんな・・・・。(^_^;)

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2006/08/24

JSiSE全国大会第2日

教育システム情報学会(JSiSE)全国大会の第2日。
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今日は一般講演「インストラクショナル・デザイン」があって、鈴木先生の「教授システム学専攻大学院先進事例のWeb調査」として、熊大の教授システム学専攻の開設準備にあたって調査した米国フロリダ州立大学(鈴木先生の母校でもある)の事例の発表などがあった。

この日、懇親会でも話題になっていたのが、明治大学の阪井先生や宮原さん(うちの修士履修生でもある)の発表で、明治大学がeラーニングを活用して通信教育やダブルメジャー(在学生が2つ同時に学士取得できるようにする)ユビキタスカレッジ構想を進める上で考えられている戦略や組織設計について。Blog_006


インストラクショナル・デザイナー、コンテンツスペシャリスト・インストラクタやチュータ、メンタといったeラーニング専門家をどのようなコミュニケーションループでつなぎ、教育の質的向上をしつつ、規模の拡大にも対応していこうとする構想だ。(まだ構想段階というが)

面白いのは「ワンストップ」「特化専門家」というコンセプト。

学生に対しては、よろず相談を受ける「コンシェルジェ」とよばれる人を置き、そこからメンターやチューターなど適切な人に相談をエスカレーションさせる。教員に対しても、科目制作・実施作業の窓口となる「リエゾン」とよばれる人を置き、そこからインストラクショナルデザイナやコンテンツスペシャリスト、メンターなどに話をエスカレーションさせていこうというもの。

「誰に相談すればよいか分からないことが多いのであれば、まずは「ワンストップ」の役割の人を置き、メンターやチュータやデザイナーが『よろず相談』担当になって専門性を発揮する以前に疲弊することを防ごう」とする狙いと見た。

また、特化専門家として、たとえばコンテンツスペシャリストに知財の専門家、メンターに心理療法士や精神科医がつき、高度な専門性を要する案件をサポートさせようという構想も持っているそうだ。

もちろん、こういう人たちを置く分、組織も大きくなるし、マネジメントも難しくなる。(それは明治大学の人たちも理解した上でチャレンジしようとしている)。また、人員が確保できない立ち上がり初期ではメンターやデザイナーがコンシェルジェやリエゾンを兼ねることになるかもしれないだろうが、それでも「役割」を最初から明確化し組織をきちり作っておくことで、将来的な規模の拡大への対応は容易になると思う。まだ構想段階ということだが、うまくいって欲しいものだ。

夕方には学会の懇親会。熊大関係も初日のメンバーに加え、宮原さんや
志田さん@東京、科目等履修生の多賀さん@東京も加わりにぎやかになってきた。
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そして懇親会後にはいよいよメインイベント(?)の「熊大ナイト」。よんでんメディアワークスの小笠原さんやNTTラーニングシステムズの木村さんや高野さんにも加わって頂き、まずは「九州」という居酒屋へ。熊大軍団は、授業だけでなく(^_^;)飲み会でのテンションも高いだけど、ここのオバさんのテンションが異常に高く、ものすごい宴会になった。ものすごさは写真を見て頂くと分かるだろう・・・。
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この後、カラオケに行き、さらにハイテンション(アップテンポの歌、シャウト系の歌しか歌っちゃいけないような雰囲気に・・・)に。「楽しく激しく学ぶ」が信条の教授システム学専攻の熊大ナイトは、楽しく激しく更けていったのでありました・・・。

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2006/08/23

Jsise全国大会初日

今日から3日間は、教育システム情報学会(JSiSE)全国大会だ。

初日の今日は4つのワークショップがあって、僕はワークショップB「大学新入生を対象とした教科『情報』に関する知識調査」を聴講した。このワークショップはJSiSEの情報教育特別委員会で「大学の新入生の情報に関する意識や技能は実態としてどうか?」「高校のカリキュラムで学んだことになっているが、実際に身に付いているか、学んだという意識はあるか?」についての調査をもとに発表とディスカッションが展開された。

ちょうど今大学に入ってくる新入生は、現役合格だと高校で教科「情報」を受けている(履修者)が、浪人していると受けていない(未履修者)という状況になっている。その結果、大学で情報教育をする際に様々な知識やスキルの学生を相手にしなくてはならない、という問題が発生している。実際、僕も熊大で「情報基礎」という一年生の必修科目を担当しているが、パソコンが得意な学生と不得意な学生の差の大きさを感じることが多い。

また、今後は高校で教科「情報」を学んだ学生ばかりが大学に来ることになるが、そのとき、大学では何を教えるべきかを考えなくてはならないという時期でもある。

この調査の結論から言うと、
・高校の情報教育は実習が主体なので、履修者と未履修者の差が大きい(特に表計算などは)
・一方で、「情報の科学的な理解」(文字コードなど)「情報社会への参画態度」)(個人情報など)については、差が少なく、高校までで習っていない、という学生が多い内容もある。
ということで、僕の立場からすると「う~ん、まだしばらくは基礎的なこともしっかり教えなくちゃいけなそうだな」「表計算などは学生毎の差が大きいことをしばらくはケアしなくちゃいけないな」と感じた。

とはいえ、こういった調査がされ、情報教育に関わる様々な人が努力をしつづけることで、こういった状況は改善されると信じたい。じゃないと日本の将来は暗いよね。

ワークショップの後はウェルカムパーティ。熊大の教授システム学専攻の修士履修生も4人集まった。
写真は左から村嶋さん@熊本、僕、西山さん@東京、宮原さん@東京、豊永さん@東京。

Jsise1ウエルカムパーティにて

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2006/08/22

お座敷でGPプロジェクトミーティング

今日は、現代GP「elこころ学習プログラムの開発」の第1回プロジェクトミーティング。とはいえ、GP申請に向けてかなりの回数と時間、ミーティングを重ねたので、「第1回」という感じはしないのだが・・・・。

今回は予算やスケジュールの確認と組織作りのためのミーティング。今回のプロジェクトは3つのシステムと4つの科目(クラスルームの授業+eラーニングコンテンツ)をほぼ同時に開発していくため、きっちりしたプロジェクトマネジメントの手法を持ち込んでプロジェクトを進めたいと考えている。その皮切りにまずは組織作りをしっかりしよう、ということになった。

大学に来て驚いたことは、プロジェクトを起こすときに、組織作りをしないケースが多いこと。企業だと、少しでも大きめのプロジェクトになると、組織作りをし、責任者を決め、業務分担や権限委譲をしていくことが多いが、大学ではそういったことをすることが少ない。(熊大だけではなく、大学一般にその傾向のようだ。)今回は、それをくつがえすべく、組織作りにこだわってみた。

組織作りのミーティング、というと、色々な関係者の利害が絡み、「腹のさぐり合い」「綱引き」をしあうことが多いが(企業でも)、今回のミーティングではそういうことは全くなく、和やかな雰囲気の中でてきぱきと進んだ。20060822ozashiki_1


それはメンバーそれぞれが、学部は異なるにせよ、これまでの申請に向けた作業や議論で既に気心がしれてきたということもあるが、「お座敷」で会議をしたことも影響している気がする。

今日は、大学内のくすのき会館という施設の和室での会議となった。お茶やお菓子を頂きながら、まさに膝つき合わせて本音ではなせたのは、人を和ませる「お座敷」という場の力かもしれない。やはり「場」のしつらえは大事なようで・・・。

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2006/08/21

学生さんの来訪

今日は、教授システム学専攻の修士履修生の筒井さんが大学に来てくれた。そして、あらためてフェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションの大切さを痛感した。

教授システム学専攻はインターネット大学院なので、日頃、学生の皆さんに顔を合わることは無い。そのため、学会やイベントの度に 「熊大ナイト」と称して飲み会を開いたり、鈴木先生や僕が東京に出張する都度、 東京リエゾンオフィスでオフィスアワーを開いたりして出来るだけ会うようにしている。

それだけではなく、熊本に用事がある人たちも大学によってくれることがある。今日は、大阪在住・在勤の筒井さんが、 熊本出張のついでに寄ってくれ、僕と宇佐川先生と3人で話をした。

まず話題は、学習時間の確保。筒井さんはちょうど仕事がもっとも忙しい時期で、帰宅時間は遅く、週末もつぶされてしまうとのこと。

筒井さんに限らず、忙しい社会人大学生にとっては難しい課題だ。これまでにも色々な人に話を聞いてみたが、早朝の出社前、 帰宅後の深夜に学習する人、ウィークエンドに学習する人、平日日中の移動時間やちょっとした待ち時間といったニッチタイムを使う人、様々だ。

ただ、宇佐川先生と僕が感じているのは、頑張りすぎて、プライベートな生活、たとえば家族との時間を全て捨て去ってしまうと、 学習は続かないだろう、という点。

学期末やレポート提出の直前など、たまにはそういうことがあっても仕方ないが、それが恒常的になると、疲弊しきってしまい、 元気がなくなって余計勉強が進まない、ということにもなりかねない。実際に僕も、それで続かなくなってしまった友人を何人も知っている。 逆にうまく続けている人は、週のうちどこかを家族との時間や、自分なりのオフタイムにしていることが多い。

それと、eラーニングでの学習となると、オンラインの環境が必要ということになるが、 オフラインでも学習できるような工夫をしないと社会人の学びではきついよね・・という話になった。モバイル環境で学習しやすくしたり、 紙にプリントアウトしやすくしたり、という工夫が社会人の学びには重要だろう。 教授システム学専攻の各科目でもそのあたりにはある程度配慮しているつもりだが、まだまだ改善の余地はありそうだ。

また、教員毎、というか科目毎に学習の仕方が異なり、それぞれの学び方を見いだすのに時間がかかった、という話にもなった。 これは僕も放送大学などで学んでいるときにも感じたことで、教える側が教授法略を考えるように、学ぶ側も学習法略を考えなくてはならない。 企業のeラーニングなどだと、ある程度学習のしかたをそろえられるんだけど、 教員への依存が大きい大学のeラーニングだとどうしても科目毎に違いが出てしまう。 こちらもあまり差が大きくならないように努力はしているんだけど・・・。

たぶん、学び方を標準化する、という方向よりも、 学習者が科目毎の学習の仕方をできるだけ早いタイミングで気付くようなしつらえを考えた方が良さそうに思えた。

3人で話した後、eラーニングコンテンツの開発や運用を担当している教材作成室に筒井さんをお連れした。「筒井さんです」 とみんなに紹介すると、教材作成室のスタッフはみんな「あぁ、あなたが・・」という親しみがこもった反応をしてくれた。 毎日のように履修生の名前を見ながら、学習の進捗を見ているスタッフにとっては、顔こそ知らないけど、とても近い存在に思えるのだろう。進捗状況から見て、筒井さんにアドバイスをしてくれるスタッフもいたけど、雰囲気は既に「顔見知り」同士の会話という感じだった。

そして、筒井さんの方も「eラーニングの画面の見方が変わる気がします。画面の向こう側に皆さんがいると思うと親しみが持てるし、 励みにもなりそうです。」といったことを僕に言ってくれた。

筒井さんからは、ご丁寧にお礼のメールまで頂戴し、その中で「短い時間ではありましたが、今日の先生方とのお話および、 教材作成スタッフの皆様との交流で、学習に対する新たなモチベーションが湧いてきました。一人で深夜黙々と学習するうちに、 必要以上の孤独感を感じていたのが、今日のちょっとした交流で、うそのように晴れた気がします。」とも言ってくれた。

それは僕の方も一緒で、いつもメールやLMS越しのコミュニケーションをしてはいるものの、こうやって実際に会っていると、 皆さんの学びをサポートする教員としても気持ちを新たにすることができた気がする。

ということで、eラーニングでも、フェイス・ツー・フェイスのつながりは、学ぶ側・教える(学ばせる) 側の双方にとって大事だということを改めて感じた。

筒井さん、暑い中ご来校ありがとうございました。また来てください。他の学生さん達もご来熊(らいゆう) をお待ちしてます。

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2006/08/20

エコな暑さ対策

今日の熊本市は午前中曇りだったが、今(正午)は晴れてきて、気温も上がってきた。

とはいえ正午現在の気温は32度。熊本としては過ごしやすい気温だ・・・なんてことを書けるようになってきたあたり、僕も体が熊本に慣れてきた気がする。そういえば旭川で冬を過ごしたとき、マイナス10度の日に「今日はぬくい(あたたかい)ね」なんて会話をしていたっけ。

ちょっと夏風邪をひいてしまった感じがするので、この週末はできるだけ冷房は避けるようにしている。とはいえ、熱でフリーズするパソコンと頭(^-^;)を抱えつつ、今日は一日家で仕事をしているので、気温は下げたい。

ということで、ちょっと手を講じてみた。
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僕の住まいの南側はベランダで、そこに強い陽があたるので、打ち水をした上、日よけをかねて大きめの洗濯物(パイル地のベッドパッド)を干してみた。正しい打ち水のやりかたとして「水道水を使ってはいけない」ということが、「打ち水大作戦 mission uchimizu」サイト「打ち水のやり方」に書いてあったが、丁度、昨日までの台風で雨水がベランダのバケツに一杯入っていたのでそれを使ってみた。

「これでおいらも立派な打ち水人だぜ」ということで、早速「打ち水人」に登録した。全国では361人いて、熊本では4人目だ。ついでに「打ち水日記」にも投稿してみた。ささやかながら、環境への貢献ってことで。

そんなこんなで、ちょっとは涼しくなった気がする。打ち水をしたベランダも洗濯物もすぐに乾いてしまうのだが・・・恐るべし熊本の日差し(^-^;)。洗濯物が作る日陰の部分は乾きが遅い。洗濯物+打ち水はシナジー効果ありと見た。

さあ、現実逃避はこのくらいにして、仕事しよっと。

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商店街活性化のアイディア

今朝のNHK経済羅針盤はとても面白かった。

タイトルは「商店街は元気になる  ~活性化で頑張る人たち~」。 様々な工夫で活性化をしようとする商店街の人たちをレポートしていた。

例えば島根県松江市。高齢化社会を迎え、お年寄りが来てくれるような街づくりを考えた。キーワードは「お参り」。お年寄りが 「買い物に行きたい」といっても家族が「代わりに言って上げる」と言い外出の機会を結果的には奪ってしまう。つまり 「お年寄りが買い物をする町」を作ってもお年寄りは来ない。しかし「お参りに行きたい」というお年寄りを家族は止めないだろう。

ということで、認知症対策の「おかげ天神」を作り、お年寄りがゆっくり休めるように交流館「いっぷく亭」を作り、 市を出す日には町中にベンチを出し、段差のない「バリアフリー街路」をつくりあげた。東京の巣鴨からもずいぶん多くのことおを学んだという。 こうして「お年寄りにやさしいまちづくり」を実現し、にぎわいを取り戻した。

逆に若者を呼び込もうとしたのが大阪の福島聖天商店街。若者、特に若い女性 (OL)を呼び込もうとして、やったことは大量の占い師を商店街に呼ぶこと。この結果、若い女性が集まり、 その層をターゲットにしたカフェなどの出店によって、空き店舗が埋まったという。名付けて「売っても占い商店街」。さすが関西商人! というネーミングだ。

また、東京の大山商店街は妙高市と提携し、朝市で産直品の販売をするだけではなく、 空き店舗を活用した交流都市のアンテナショップ「とれたて村」を開設し、産直品の常設販売とイベントのシナジー、 イベントの継続性で来街者が増加した。

帯広市の商店街は、 真ん中にある空き駐車場を屋台村にし地元で採れる野菜を使った食べ物屋を集めることで賑わいを戻しています。「ちょっと不健全、 ちょっと猥雑」な雰囲気と、3坪という狭い屋台で繰り広げられる、見知らぬ客同士(地元の人+観光客) のコミュニケーションがにぎわいの秘訣だとか。そして繁盛した屋台は「卒業者」として、町中にテナントとして店を構えることもあるという。

これらの成功例に僕が見たものは

(1)来街者の利用シーン(どのように町を楽しむか) が明確

(2)どのように継続していくかを最初から考えている

(3)上記の(1)(2)をベースにコンセプトが明確(「お年寄りが安心・安全に楽しむ町」「いつでも産直」・・ ・・)

といった点だ。

また、出演していた松江や帯広の商店街振興のけん引役のお二人(若手の商店主、 という感じの人たちだった)が「かつては店の裏に人が住んでいて、商店街と生活が一体だった。それが生活空間が離れてしまってから、 おかしくなり、商店街の斜陽がはじまった。居住人口を増やすことがこれからの課題、と言っていた。

確かに、いかに生活の場と密着していくかが、いわゆる「地元」商店街の課題で、 そのあたりが大型店との棲み分けになっていくのだろう。大型店と値段や品揃えといった同じ土俵で勝負しても仕方ないのは明らかなのだから。

なお、調べてみると、これ以外にもたくさんの商店街が頑張っていて、 その様子は中小企業庁webサイトの 「がんばる商店街77選」に掲載されている。

商店街活性化や振興に興味が無くても、コンセプトワークやアイディアの出し方、 企画のしかたの参考になるだろう。僕もかなり刺激を受けた。

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