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2006/10/21

集中講義「職業人教育訓練におけるeラーニング」3日目

集中講義「職業人教育訓練におけるeラーニング」の3日目。

今日のトップバッターは畑田さん。「自社内での教育・学習支援施策を企画し、その内容をあなたの上司に対するプレゼンテーション資料を準備する 」という課題を受講者2名が発表し、みんなで議論した。

内容は受講者それぞれの会社に関することなのでここでは書けないけど、いずれの発表も生々しい、そして悩ましい問題が含まれたもので、それについてかなり突っ込んだ議論がなされた。

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2人目は下山さん。今日の講義は「企業内教育における最新理論」と題して、「ストーリー」「ポジティブアプローチ」「タレントマネジメント」「WEB2.0的」というキーワードを軸に、企業内教育のこれからについて考えていった。

3人目は小松さんの「eラーニングの機能別モデル」についての講義。「これからのeラーニングは構造化された知識の伝授(トレーニング)から、非構造の情報を知恵として取り込む(ラーニング)へと移行すべき」という点を強調されていた。

今のようにコースコンテンツとして整理されたもので学習して知識量を増やすだけでなく、仕事の中で(コンテキストに沿って)整理されていない情報を検索しながら取り込みながら知恵をつけパフォーマンスを上げるようにすることが企業では求められているし、そうなることでeラーニングが普及する、という刺激的な、でもよく考えると当たり前の考え方だ。

受講者も僕自身もあっという間に感じられた一日だった。
集中講義は明日も続く。受講者の皆さんは明日のディスカッションの準備+ほかの科目の勉強で大変な週末だと思うけど、がんばりましょう。

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2006/10/20

Sigedu教育ワークショップ 第2日午前の部

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Sigedu教育ワークショップ 第2日は朝からメンバーの皆さんの発表セッション。僕は明日の集中授業のために東京に移動しなくてはならなかったため、最初の一人、教授システム学で修士履修生として学んでいる豊永さんの発表だけを聞いて失礼させてもらった。

豊永さんの発表は、まさに修士履修生として学んだ経験のフィードバックをするというもので、担任の僕にとっては自分が評価されるような気持ちで「どんな発表になるかな」と、正直ドキドキしていた。

豊永さんの発表はほとんどが「学習者としての反省」だった。たとえば、「掲示板に自分が考えている途中の草稿を沢山投稿してしまい、ほかの学習者の皆さんに迷惑をかけてしまった」とか。

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でも、ここがSigeduの本領で、聞き手の皆さんからは「そういう話だけじゃなくて、学習者としてシステムや教育方法、指導の内容などを評価・批判しなくちゃ」という声が相次いだ。Sigeduのとてもよいところは建設的批判がなされるところ。ものすごく辛口で、ものすごく細かいところまで問題点が指摘されるけど、指摘しっぱなしではなく「こうしたらよくなるのではないか」といった代案や改善案が必ず出てくる。こういう議論ができる場はなかなか無いと思う。

ちなみに前述の「草稿の投稿」についても、システム面の問題としてとらえられないか、草稿という考える途中のものを開示することは良いことなのではないか、他の学習者から見てどうなのか、といったように様々な視点での意見が出されかなり盛り上がった。

僕自身は、考えている途中のことも書いた方が学びのコミュニティとしては面白いと思っている。ただ、掲示板で発言の度に未読マークが表示されたりすると、他の人からはちょっと鬱陶しく見えるかもしれないとも感じる。議論をしているなかで、みんなで顔を合わせているときみたいに、発言に強弱(結論、ひとりごと、迷いながらの発言・・・といったような感じで)がつけられたら便利でおもしろいかな?といったことを思いついた。今後考えてみたい。

この後も興味深いテーマの発表が続いたのだが、時間の関係で泣く泣く早退した。

Sigeduの皆さん、また熊本にきてくださいね!

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2006/10/19

Sigedu教育ワークショップ 初日夜の部

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Sigedu教育ワークショップは南阿蘇の垂玉温泉「山口旅館」に場所を移し、初日夜の部へと進む。

熊本大学でのオープニングセッションが予定より延びたため、宿に着いてすぐ食事。そうこうするうちにE-Learn 2006@Hawaii に行かれていた鈴木先生も熊本空港から到着。食事が終わった後、一風呂浴びてから、名物の「夜の部」と突入となった。

この夜の部もさすがにSigeduで、なんと部屋にプロジェクタとスクリーンを持ち込み、酒を酌み交わしながらワイワイガヤガヤと議論というか突っ込みあいをする。

昼の僕の教授システム学への発表についても、その場では出なかったいろいろな質問(もちろんお酒が入っているので「実のところは?」系の質問が多かったのだが・・・)や意見(もちろんお酒が入っているので、「俺は不満がある~」系のものも・・・)をたくさんいただいた。

ただ、ひとついえるのは、それぞれに教授システム学専攻への期待が感じられたことだ。

Sigeduの皆さんは、僕にとってはこの世界での大先輩ばかりで、僕もいろいろと指導していただいてきた。何より、僕以上にインストラクショナルデザインや教育工学が企業の教育に普及しないことに苛立ちを感じ、それぞれが普及のためにがんばってこられた人たちばかりだ。それだけにこの専攻ができたことを喜んでいただいているし、それだけに「半端なことをやったら許さないぞ」という気持ちが感じられた。「期待を裏切らないようにがんばらなくちゃ・・・」と改めて痛感した。

時にはこの業界の「バカ話」に大笑いし、時には先輩-後輩の関係で愛の鞭で叩かれつつ(笑)、楽しい夜はいつまでも続いた・・・。

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Sigedu教育ワークショップ

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今日はSigedu(しぐえでゅ)の教育ワークショップが熊本大学の教授システム学専攻演習室で行われた。

SigeduはSEA(ソフトウェア技術者協会)の教育分科会(Special Interest Group on Education)。ソフトウェア技術者や情報処理技術者の育成/教育を主眼に置きつつ、さらに広く一般の企業教育/学校教育などにおける諸問題を主要テーマとして活動している。メンバーはITベンダー、教育サービス事業者、官庁(防衛庁)、大学に勤める企業内教育関係者で、鈴木先生も古くからのメンバーで、僕も前職時代から顔は出させていただいている。

今日は3日間のワークショップの初日で、オープニングセッションとして、熊大メンバーがさまざまな発表をした。
まず総合情報基盤センター/教授システム学専攻の松葉さんが「熊本大学における情報基礎教育とeラーニングに関する取り組み」、僕が「熊本大学大学院教授システム学専攻の開発」について発表した。

僕のプレゼンはいつもは30分位ですますプレゼンだったが、今日は1時間以上かかった。それは途中でさまざまな質問やコメントが出されるから。自分にとってはこの道の諸先輩である皆さんに色々なところに興味を持っていただき、そして温かいコメントを頂くことができて、とてもうれしかった。

いつもプレゼンっていうと一方的なものが多く、せっかく質問の時間を用意しても、何も質問が出なくてがっかりすることが多いのだが、今日は別。聞き手とやりとりしながらのプレゼンは本当に楽しいし、自分にとっても気づきがある。

この後は中野先生、喜多先生、井之上君の発表の後、阿蘇に移動し泊りがけで夜の部へと続いていく。

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2006/10/18

SDで大学を強くする

今日は、熊大事務局で人材育成検討ワーキンググループの第1回ミーティングがあった。大学の世界では職員の教育をSD(スタッフディベロップメント)と呼ぶ。まさにこのワーキングはSDで大学を強くしようという取り組みだ。

熊大の事務局は「事務改革プロジェクト」を立ち上げ、人事制度、人材育成、業務改善といった分野の改革をしようとしている。これはいうまでもなく、国立大学法人化のメリットを生かし、強い熊本大学にするための取り組みだ。

残念ながら法人化はされたものの、まだ、法人化以前の制度や規則、組織風土、仕事の進め方が色濃く残っていて(というかほとんど変わっていなくて)、せっかくの法人化が生きていないのが現状だ。それを改革していこうというのがこのプロジェクト。

熊本大学はトップダウンが効いている大学で(国立大学法人では珍しいらしい)、このプロジェクトも事務局長直轄で行われている。

その中のワーキンググループのひとつが、僕がアドバイザーとして参加する「人材育成ワーキンググループ」だ。これまで熊大には人材育成の仕組みや教育体系といったものが無く(ほかの大学も同様らしい)、そういった枠組みを考えつつ、来年度の研修を計画していくのがこのワーキンググループのミッションだ。

こういう話は「血が騒ぐ」。何もないところに体系や仕組みを作っていくのは大変だけどやりがいもある。是非、これまでやりたくてもできなかったことにチャレンジしたいと思っている。

今日の第一回のミーティングでは顔合わせ、僕のプレゼン(組織内の教育について)の後、事務局長からこのPJや人材育成にかける想いを聞かせていただき、その後、チームのミッションやスケジュールなどを確認した。

僕がメンバーの皆さんにお願いしたことは
・自分たちが特別だと考えず、世間の組織でやっている良いことは導入する検討をしましょう(最初からあきらめない)
・一方で、自分たちの組織風土も考えて、学外の猿真似をするのではなく「自分たちなり」にやりましょう
・数年の間には「職員教育の最先端は熊本大学」と言われるようにがんばりましょう
ということ。皆さんからも賛同を得られたので、とても心強かった。

このワーキンググループの活動や議論についても、折々紹介していくつもりなので、お楽しみに。

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2006/10/17

2006九州PCカンファレンス in 熊本大学

来る2006年12月2日(土)13時30分~12月3日(日)に、熊本大学で「2006九州PCカンファレンス in 熊本大学」が開催されます。(主催:2006九州PCカンファレンスin熊本大学実行委員会、全国大学生協連合会九州地域センター 共催:コンピュータ利用教育協議会(CIEC))

PCカンファレンスは、情報処理の専門家はもちろん、大学、高専、小中高校の教員、学生・院生、企業等あらゆる分野の人々がコンピュータを利用した教育について研究・交流するための集まりです。

テーマは「eラーニング ーデザイン~”全学化”まで」。eラーニングを中心に、学校や企業の教育現場での様々な話題をとりあげていきます。

初日には 基調講演として 鈴木克明教授(熊本大学大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻長)が「インストラクショナルデザインとeラーニング」というタイトルで講演したのち、私がコーディネータを務めるパネルディスカッション「eラーニングの現場・現状・現実」を行います。

パネルでは西嶋 愉一(金沢大学外国語教育研究センター)、鍵山 茂徳(鹿児島大学学術情報基盤センター)、太田 浩樹(熊本工業高等学校)、右田 雅裕(熊本大学総合情報基盤センター)の各先生をパネラーにお招きし
eラーニングの現場で起こっていること、困っていることを会場の皆さんも交えてディスカッションしていきます。

現場のドロドロとした話を、ぶっちゃけトーク炸裂で堪能したいと思います。eラーニングでお悩みの方、お困りの方、怒りを爆発させたい方、是非お越しください!

また2日目は参加者の皆さんの発表を中心に分科会を開催します。

どうぞお越しください。発表も大歓迎です。

大会webサイト

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2006/10/16

会議をはしご1000km

今日は会議が2件。ただし2つの会議室の距離は1000km!午前中は東京のeラーニングコンソシアムでeLP研修委員会の会議、午後は熊本大学でGPの会議だった。

午前中のeLP研修委員会では、今検討中の「eラーニング業務基礎講座」eラーニング、11月10日に予定されている「eメンタリングワークショップ」、この先に実施しようとしているコンサルティングの基礎講座が主な議題。

委員会では、今、eLP研修の品揃えを充実させるために様々な検討をしている。乞うご期待。

それと11月10日の「eメンタリングワークショップ」では、この分野では最先端の研究や実践をしている松田先生の指導のもと、ワークショップ形式でeラーニングのメンタリングについて実践的・体系的に学ぶことができる。eラーニングの修了率が悪い、ドロップアウトする受講者が多い、といったお悩みを持っている方にはお奨め。募集開始したらまたお知らせします。

委員会終了後、人形町のeラーニングコンソシアム事務局~羽田空港~熊本空港~熊本大学と移動。夕方の現代GP「eLこころ学習プログラム」のミーティングに5分遅れで到着。ふう・・・(´。`)。

20061017_1000kmmtg_002この現代GPでは、教職課程の全ての学生にメンタルヘルスのファーストエイドを身につけさせるeラーニングの開発をする。

今日は、GPの実施体制や今後の進め方、11月12~13日に実施される「大学教育改革プログラム合同フォーラム」に関する打ち合わせをした。

11月13日は僕もこのフォーラムのポスターセッションで説明員として皆さんをお待ちしています。まだ、始まったばかりのプロジェクトなのでご披露できることは多くありませんが、どのようなコンセプトで何をしようとしているかはご説明できるかと。よろしければ是非お越しを。

ということで、1000kmをまたいだ会議の掛け持ちは終わり。いつもならTV会議システムを使って、こんな移動はしないんだけど、熊本で、会議の次も予定もあったので、今日は移動を選んだんだけど、結構しんどかった(^_^;)。TV会議システムのありがたさを改めて感じた。

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2006/10/15

企業の皆さんも学会にどうぞ

11月に行われる日本教育工学会第22回全国大会では、学会では初めて(たぶん)の社会人の学びについてのシンポジウムを開きます。私も登壇します。
今まで学会に来られたことが無い、という企業の皆さんも是非お越しください。

(以下、学会ホームページより転載)
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第22回全国大会[平成18年(2006年)度]
日時 平成18年11月3日(金)~5日(日)
場所 関西大学総合情報学部(高槻キャンパス)

シンポジウム1B 社会人の学習環境を創る-e-Learning,OJT,知識創造をつなぐ教育工学-
コーディネータ:中原 淳(東京大学),堀田龍也(メディア教育開発センター)
登壇者:北村士朗(熊本大学),蒋麗華(リクルートマネジメントソリューシ ョンズ),妹尾大(東京工業大学)

知識社会の進展と生涯学習ニーズの高まりにともなって,企業に勤務する成人,いわゆる「社会人」の学習や教育に注目が集まっている。

「社会人の学習や教育」については,これまで経営学,認知科学等の関連領域において研究がなされてきた。しかし,これら諸科学からは「具体的にどのような教育手法でどのような学習環境を構築するか」について,明確な知見が提出されているわけではない。

教育工学研究は,これまで初等教育から高等教育の教育現場の改善,学習環境の構築に注力してきた。この新たなフィールドにおいても,新たな役割を果たすことが期待される。

本シンポジウムは,
1) 社会人の学習に関する研究知見を整理すること,
2) e-Learning,OJT,コーポレートユニバーシティ,ナレッジマネジメント等の教育手法を用いた人材育成の事例
を紹介することを通して,「社会人の学習環境を構築する」ために,教育工学研究に何ができるのかをさぐることを目的としている。
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