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2006/10/28

日本の先生はすごい?

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熊本市内で行われた全日本教育工学協議会全国大会シンポジウム2を聞きに行った。

テーマは「教育におけるICT活用の今後-新たな模索」。パネリストは陰山メソッドで有名になり、教育再生会議のメンバーでもある立命館の陰山先生、熊大の鈴木先生、熊本市の情報教育の整備をされてきた前熊本市教育センター指導主事で今は熊本市立碩台小学校教頭の塩津先生、アドバイザーにNIMEの清水理事長、日本教育工学会長で東工大教授の赤堀先生といった豪華メンバーだ。

陰山先生が生活の乱れが学力低下につながっていること、反復学習の有効性やICTが反復学習をより効果的かつ大規模に行う上で重要であることをプレゼンし、鈴木先生が「みんなが納得する授業を創りあげていこう」「これは良くできた!と思える授業はオリジナリティなど気にせずみんなで共有しよう。それが教育工学的」と訴え、塩津先生が、教育用(限定)のイントラの構築の必要性や熊本でのすばらしい実践事例について発表された。

その後、学力低下を中心にディスカッションがされ、日本の子どもたちは勉強時間が短く、テレビを見る時間が長い(いずれも学力低下の原因)割りには、学力は良く、そこは先生方の工夫や頑張りに負うところという話もあった。

印象的だったのが、陰山先生の「学校現場の教員に求められるのは実績を世の中に示すこと。 社会・政治問題化しつつある教育に対して、プロとしての見識を!」という訴えだった。

企業内教育の世界でも同じなんだけど、教育は自叙伝的に誰でも語れてしまうため、素人談義・居酒屋談義がで盛り上がってしまう。盛り上がったときの矛先は学校であれば教員、企業であれば人事部門や人材育成部門ということになる。

それはそもそも、「教育はプロの仕事」と認められていないからで、それを脱するためにも実績を示し、プロとしての見識を聞き入れてもらうことが大事だろう。それは学校においても、企業においても、国レベルでもそうだと思う。陰山先生には教育再生会議で教育のプロのすごさを見せつけて欲しいと思う。

それにしても、この種の集まりでいつも思うのは、世の中、ここに集まるような先生ばかりだったら良いのになぁ・・・ということ。こういう集まりに来る先生は志も高く、知識・スキル・探求心もすばらしい人ばかりだが、そうではない人たちも多いのが学校現場の現状だろう。

そういった「下」の方を見て「先生はダメだ」といったことを言う保護者や自称「教育通」、そしてそれをあおるジャーナリストにも、ぜひ今回のような「上」の議論があることも知って考えをあらためて欲しいと思う。世の中すばらしいをしている先生は多いのだから。

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2006/10/27

お見舞い御礼

ブログの更新が2006/10/23の「ダウン」で止まってしまったため、ご心配をお掛けしました。
体力が回復しない中で仕事を続けていて、ちょうどガス欠を気にしながらアクセルを踏んでいるような状態が続いていて、ブログを書くだけのガスが残っていませんでした(^_^;)。ちゃんと日常生活や仕事は続けていますのでご安心を。

色々な人からお見舞いのメールをいただいたり、仕事のメールの冒頭に「体力は回復しましたか?」と書いていただいたり、学内で会った人から「出てきて大丈夫なの?」と声をかけたりしていただきました。(え?この人も僕のブログを読んでいたの?という人からも声をかけてもらい、それはそれで興味深かったりして・・・)

少しずつ、体力も戻りつつあるので、この間のことも含めて書いていきます。

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2006/10/26

大学の地域貢献

昨夜、熊大の人材育成検討ワーキンググループの懇親会を行ったときの話。ご出席いただいた理事で事務局長(企業で言うと総務・人事・経理担当の常務取締役にあたる)の佐藤さんと大学がいかに地域振興に貢献できるかという話になった。

大学の地域貢献というと、優秀な人材の供給、産学連携による技術移転といったことになるが、それ以上に「大学は一大消費地」というのが佐藤さんの持論だった。たとえば熊本大学であれば10000人の若者が集積する。それをマーケットと捉え、どう取り込んでいくかが大学周辺の振興に欠かせないという。ちなみに大学周辺への年間経済効果は30億円。当たり前といえば当たり前のことだけど、残念ながら熊本大学の近辺ではそれが出来ているとは言えない。若者向けの店は多いとは言えないし、逆に若者向きではない店が目立つ。佐藤さんは今までに勤務された大学で、周辺の商店会などにそれを提言し、実績を上げてきたという。

色々な話をしながら、大学の地域貢献は
・優秀な人材を地域に供給する
・消費(者)の集積になる
・地場企業への技術提供
・地域の人たちに誇りに思ってもらう
など、実は様々なものがあるということ、そしてこういった「大学の地域における役割」も、新入職員に学んでもらおう、ということで盛り上がった。

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2006/10/25

新入職員教育の目標を考える

今日は、熊本大学事務部門の人材育成検討ワーキンググループの第2回目。来年4月の新採用事務職員研修について検討した。

研修担当者が研修内容案を作ってきてくれた「研修の実施案」を目標レベルにブレイクダウンする作業をした。
理屈としては学習目標(What)を考えてから手段(How)を考えるべきだし、このワーキンググループでもそのように考えていくんだけど、最初から「何を目標にしましょう」という問いを考えると割と思考停止してしまいがち。

そこで、第1回のミーティングで「ふつう、どんな研修にする?」という問いを担当者に投げかけ、出てきた研修の実施案から「何を学ばせたいのか」「研修終了時にどうなっている必要があるのか」を紡ぎ出すようにした。この方が議論しやすい。

実際、こうして考えることで、メンバーからも「こういったことも必要だよね」「これはどうするの?」といった意見が出てきて、ミーティングも活性化していった。そこで、次回までに、メンバーそれぞれの立場で、目標の選択肢を出し尽くしてくることになった。次回が楽しみだ。

ところで、今回のミーティングで、委員の一人が「民間企業における社員の教育研修」という資料を持ってきてくれた。これは、熊本市内で行われたセミナーで話されていた内容で、講師は熊本市内で数多くの社員研修をしてきた「教育・研修の専門家」だという。

「新入社員」「若手社員」「女子社員」「中高社員」という分類で、それぞれの特性とどのような教育をしていくかについて述べられているんだけど、これがすごい。一番顕著なのが「女子社員」の場合で、特性としては「狭いところに自信が無い、他人に甘え依存することが多い、決断が遅い、パニックに陥りやすい」、教育は「自分に責任があると意識させる、自己決断力を身につけさせる、意図的に異常事態対応法を教育する」と書いてある。

他の委員は「なるほど、民間企業の教育研修ってこうなんですね」とうなずきはじめていたので、「ちょっと待ってください!昔はともかく、今、まともな教育をしている企業ではこんなこと言いませんよ。」と説明し、他の委員も納得してくれた。

この資料を出してもらったことで「こういう根拠のない情緒的な決めつけはせずに、きちんと学習者をみつめて、仕事の上で何が必要かを考えていく」必要性を理解してもらうきっかけになった。

それにしても、この「専門家」氏は数多くの教育・研修を手がけた実績があり、セミナー会場でも話に納得している人が多かったという。なんだかなぁ・・・・・。

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2006/10/24

アクティブリーダー・ワークショップ2

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今日は熊大の事務部門の係長研修「アクティブリーダー・ワークショップ」のパート2。前回から今日までの間に、実際に自分の職場で業務に関する提案を上司や職場にした結果の中間報告をし、グループの他のメンバーの知恵を借りながら今後の展開をプランするというワークショップを実施した。

前回のワークショップで学んでもらった「問題や課題に対するアプローチの考え方」「ものの見方や意味づけ」「提案やプレゼンのしかた」を生かし、各自の職場で実際に職場の課題や問題についての提案をしてもらった。

事前に提出してもらったレポートを見ると、やはり、こういった提案を受けての上司や職場の戸惑いが伺えるものが多かった。実際、「提案やプレゼンが初めて」という受講者や職場も少なくなかった。今まで、国立大学の事務部門は自分たちが仕事の起点になることはなく、上(文科省であったり、大学の上層部であったり)から「下りてくる」仕事をこなすことこそが仕事だったからだろう。

それを覆して、係長の皆さんにミドル・アップダウンの中心になってもらおうというのが、このワークショップのねらいだったんだけど、この考え方についてはほとんどの受講者の皆さんから受け入れてもらえたのではないかと思う。というのも、研修のアンケートに「この研修を職場の他の人に勧めたいですか?」という問いに殆どの人がyesと答えてくれ、「誰に勧めますか?」という問いには約半分が「上司」、もう半分が「若手」と答えてくれたからだ。

ワークショップの中でも「上司の変革意欲が足りない」「若手がまだまだ受け身だ」、といった声が多かった。それはそれで組織上の問題だし、これからそう言った問題を組織として解決していく必要がある(すでにそのためのプロジェクトが熊大で立ち上がっている)んだけど、まずはそういった不満を係長の皆さんが持ってくれたことがとても大きな財産だと思う。不満を持つ、ってことは現状に満足していない、ってことだからね!

このプログラムは、今後、職場の実践を続けてもらい、また報告してもらうことにしている。今後が楽しみだ。

ちなみに、ワークショップがスタートする直前まで前日からの「ガス欠」でヘロヘロ状態が続いていたのに、いざ、ワークショップが始まると全開で行って(逝って?)しまう自分に、自分で驚いた。「空手バカ一代」じゃないけど「バカよのう・・・・研修バカ」と自分で笑ってしまった。www

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2006/10/23

ダウン

このところのフル操業(苦笑)がひびいてか、今日はちょっとダウンしてしまった。久々の体力切れだ。
午前中のコンテンツのレビュー会Festaには何とか出席したものの、そこで力尽きてしまい、立っているのがやっとという状態だったので、今日は早退。自宅で眠り込んでしまい目が覚めたらもう夜だった。

悲しいかな体力が無いために、たまにこういうことがある。「体調が悪い」というのではなく、本当に体力切れ。ガス欠みたいなものだ。明日に向けて体力を養わなくては・・・。

ということで、今日の日記はここまで。おやすみなさい。(^-^;)

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2006/10/22

集中講義「職業人教育訓練におけるeラーニング」4日目

集中講義「職業人教育訓練におけるeラーニング」の4日目。今日は受講者の発表が中心の一日だ。

午前中の畑田さんの授業では、熊本にいる福原さんがご自身の会社、午後は宇野さんがeラーニングカンファレンスの資料や書籍「ここから始まる人材育成」で調べたオートバックスさんの事例、加地さんが自分の会社の事例を発表し、みんなで議論した。

遠隔でのディスカッションの間、立ち会っている僕(東京)や松葉さん(熊本)は実は大忙し!できるだけ良い環境でディスカッションしてもらうため、それぞれの会場で起こっている問題点、たとえば音声が小さいとか、話している人が画面に映っていないといったことを、テキストチャットで連絡をとりあいながら、マイクレベルを調整したり、カメラアングルを調整したりして対応し続けた。

その甲斐あってか、朝から快調に進んでいた。ところが、午後になってトラブル発生!
熊本側も東京側も何もしていないつもりだったんだけど、不思議とハウリングが頻発した。

授業後、現象の再現をはかってみて明らかになった原因、というか発端はほんの「ちょっとしたこと」だった。

熊本側でちょっとしたきっかけ(集音マイクが乗っている机に何かが当たったようだ)で軽いハウリングが起きた。そのハウリングに対応するために(音が大きいためにハウリングが起きたと思って)東京側のミキサーで少しマイクレベルを下げた。マイクレベルが下がって、東京の発言者の声が聞こえにくくなった熊本側がスピーカーの音量を少し上げた。それで熊本のマイクが熊本のスピーカーの音を拾ってハウリングした。そのハウリングで、双方がまた音声を調整したが、それが裏目に出た・・・・という連鎖だった。

結論としては、「ハウリングが起こってもあわてなければよかった」、ということで、まさに経験不足が生んだハウリングだったということになる。

とはいえ、我々もいろいろと改善点がわかり(つまりいろいろなトラブルに見舞われ(^_^;))、チューニングもすすみ、だいぶ遠隔授業の環境も改善されてきた。
職業人教育訓練におけるeラーニング」も次回が最終日になる。最終日はビシっと決めたいものだ。

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