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2007/06/09

2007年版「授業法」初日

今日(6月9日)は、ここ数年取り組んでいる「授業法」研修の初日。今年の「授業法」も昨年同様、日本弁理士会知財ビジネスアカデミー(通称「知ビアカ」(^_^;))の一科目として行われる。

この研修はサブタイトル「大学等で知財科目を教える人の必須科目」の名の通り、弁理士や企業の知財部員の皆さんが、大学で知財を教える際に必要な授業設計、シラバスの書き方や授業の進め方を4日間に渡って学んでもらうものだ。大学の経営学部で「知財概論」を教える、というケースに従い、自分なりに授業を組立て、実際に模擬授業を実施する。

このシリーズはすでに4年間やっているけど、修了者の中にも実際に非常勤講師や教員として大学で教える人が増えている。

今年の「授業法」ではテキストを一部改訂することにした。ここ半年で熊大と大分大で教員向けにインストラクショナルデザインのワークショップを行ってきた。そこで得たノウハウをオリジナルテキスト「シラバスの書き方」に反映させた。

初日は、事前課題として「シラバスの書き方」を読んだ上で自分なりに書いたシラバスを持参してもらい、そのシラバスについて受講者の相互コメント+妹尾先生と僕によるコメントで叩き、学んでもらうというプログラム。

去年までは体裁が整っていなかったり、一見してシラバスの体を成していないものが殆どだった。で、それは分かっていながら敢えてそこから「シラバスって何?」といったところ教えることにしていた。つまり、ある種「確信犯」的に不親切なテキストにしていた(去年までの受講者の皆さん、ごめんなさい!)

が、今年はそのレベルは事前に解決してもらい、初日からシラバスの中身に入るように
今年の受講者から出てきたシラバスは、テキスト改訂の結果かなり体裁は整ってきて、一見すると良さそうに見えるものが多くなった。ただし、中身は「このままじゃ授業は出来ないか、出来ても大変」というものが殆ど。

その原因としては・・・
1.授業の「出口」(学習目標)と「入口」(前提知識)が明確になっていない。そのため、最終的にどこに向かうかが自分にも分からなくなったり、あれもこれも押し込んで肥大化してしまったり、逆に必要な学びが欠けていたりする。

2.授業の経験が無いため、90分で収まらない一コマの計画を立ててしまったり、学生に過大な期待をしてしまたり(ちゃんと予習と復習をしてくれるだろう、とか)して、現実性に欠けてしまう。

このあたりのことは、「多分、一度シラバスを書いてみて、叩かれてみないと分からないだろうな・・・」ということで、まさにこの研修を通じて学んだもらいたいことだ。

次回までにシラバスを改訂してきてもらうことになっている。
どんなふうに改善されてくるか、とても楽しみだ。

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