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2008/01/06

オッリペッカ・ヘイノネンさんのインタビュー

昨日、何気なくテレビをつけたら、NHK「未来への提言」のフィンランドの元教育大臣 オッリペッカ・ヘイノネンさんのインタビューが再放送されていました。

見始めたのが番組の終盤だったのですが、とても印象に残ったことばがありました。
番組は学校教育をとりあげたものだったのですが、企業内教育・社会人教育にも通じるものがいくつもありました。

<大人になる力が弱まっている>

現代はスピードが速く、人々に走ることを強いている。そして、走らなければいけないことに疑問を持っている。変化の早さ、選択肢の多さが人々の重荷になっている。

一方、道しるべや手本となる生き方も無い。

その結果、次の世代の『大人になる力』が弱まっている。これは健全な状態ではない。

私たちには義務があるはず。それは価値観を伝えることだ。
私たちの責任は、次の世代のために自分たちの世の中をしっかり作り、それを次世代に伝えることだ。

会社や組織においても、同じではないでしょうか?
次の世代に期待する前に、次の世代のために、自分たちの組織や事業をしっかりつくり、そこに自分たちの価値観を表現し次世代に伝えることが、次世代の育成のために大事な気がします。

<ゆっくりと洞察力を育む>

人々が洞察力を失いつつある。 人は知識だけでなく、自らの内側に洞察力を身に着けていなければならない。 走り続けるだけでは洞察力を失うだろう。

これからの教育では、あえてペースを落とし、じっくり考え、洞察することを教えなければならない。
自分の頭で考え、自分の心で感じる機会を作ること。

創造性をひきだし、モチベーションを高め、内なる洞察力を身につけることが出来れば、我々には幸せな未来を気づけるだろう。

企業内の教育では、当然のことながら、目前の課題や問題に必要なことを教え・学ばせることが必要です。
ただ、それだけでよいかというと、私もそれは疑問です。
仕事や職場において学ぶと同時に、仕事や職場から一歩(あるいは半歩)離れて、あえてペースを落とし、自分のこと、仕事のこと、会社のこと・・・・を省察し、先のことを考える機会も必要な気がします。

昨今の企業内教育では集合研修が減っています。それは悪いことでは無いと思います。これまでの集合研修の中には「集合研修でなければできないこと」以外が多かったからです。ただ、一方で、集合研修ならではの「職場を離れて、日頃とは違うペースでものを考える」という機会も無くしてしまってよいのでしょうか?

<「学校のためでなく人生のために」>

番組の最後でヘイノネンさんがキーワードとして語られていたことです。

我々は学校のためでなく、人生のために学ぶ。
どうすれば新しいことを学び続けるモチベーションを一生持続できるか。
新しいことをまなぶのは人生の一時期だけではない。

これは高等教育や大学院教育に携わるものとして肝に銘じておかなければならない一言だと思いました。
と同時に、企業内教育でも「研修のためでなく人生のために」は忘れてはいけないことだと思います。
インストラクショナル・デザインの基本でもありますしね。

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