2008/01/07

脳が冴える15の習慣

新年に「ことしは(ことしこそ?)生活を変えよう」といったことを思う人は少なくないと思います。
僕もその一人です。もっとも毎年そう思いつつ、一年を通じてちゃんと生活を変えることは難しいのですが・・・。

何はともあれ、新年に「どう変えるか」を考えるのは悪くないことだと思います。
そんなときに役立ちそうな本を一冊紹介させていただきます。
それは、脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)です。

「15の習慣」とは・・
1.生活の原点をつくる:
脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう

2.集中力を高める:
生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう
→時間を切って仕事をする等

3.睡眠の意義:
夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう
→夜の勉強を中途半端にやる、昼食後にウォーミングアップ(片付け・運動)

4.脳の持続力を高める:
家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう

5.問題解決能力を高める:
自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう

6.思考の整理:
忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう

7.注意力を高める:
意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう

8.記憶力を高める:
「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう

9.話す力を高める:
メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう

10.表現を豊かにする:
「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう

11.脳を健康に保つ食事:
脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう

12.脳の健康診断:
定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう

13.脳の自己管理:
「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう

14.想像力を高める:
ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう

15.意欲を高める:
人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう

筆者の築山節さんは脳疾患後の脳機能回復に携わっていらっしゃる脳神経外科医で、本の中でも脳生理学に沿った説明や治療からの経験が書かれていて、とても説得力があります。

僕自身、この本を読んで今年やろうと思ったことは・・・
・仕事のウォーミングアップとしての片付け(机や書類)
・積極的な家事(昨年はかなり酷い状態だった・・・)
・朝、一定の時間に起きる(「早起き」とは言わないまでも・・・)
・パソコンから目を離す時間、構内(校内)を歩く時間を意図的に作る
・ブログを書く(^_^;)
といったところです。

それぞれはそんなに難しいことではないのですが、三日坊主性格の僕としてはどこまで続きますか・・・。

皆さんは今年、何か変えようとされていることはありますか?

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2005/05/04

ファシリテーション革命

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【書名】 ファシリテーション革命 参加型の場づくりの技法
【著者】 中野 民夫
【出版社】 岩波書店
【発行日】 2003/04/05
【ISBN】 4007000697
【価格】 777
【その他】 198 p ; サイズ(cm): 18
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facilitation_kakumei

会議におけるファシリテーションの研修を実施することになり、受講者への推薦図書を探すためにファシリテーションの研究をしている同僚に「ファシリテーションについて最初に読むべき一冊は何?」と質問したところ、この本を推薦された。結論として、確かにこの本は「最初に読むべき一冊」だと思った。

著者の中野民夫さんはワークショップ企画プロデューサで博報堂に勤められている。
休職し、カリフォルニア統合学大学院(CIIS)に留学、組織開発・変革やファシリテーション、ディープエコロジー等を学び、1992年に復職後は、人材開発、広報活動やイベントの企画・プロデュース、企業の社会貢献やNPO/NGOとつなぐ仕事などに従事されているという。

この本ではワークショップを中心にファシリテーションとは何か、その必要性や考え方、技術的なことについてバランス良く取り上げられている。紙面の関係もあって、それぞれの掘り下げ方は浅くなっているが、それだけに初心者にも読みやすいはずだ。

筆者はファシリテーションを
・「場を作る」:人が良い形で出会い、簡単には答えの出ない問題について問い合う場を作る
・「つなぐ」:はじめてあった人たちをつなぐ
・「引き出す」:それぞれユニークな一人一人の存在、経験、知恵、完成、直観、気持ち、感じ方を引き出す
・「促す」:ひとりだけでは、あるいはバラバラであったらできなかったであろう相乗効果を促す。
といったことだと説明している。

そしてファシリテーションと社会の関係について、社会がピラミッド型(一部の権力者や知識階級が富や情報を占有して下々を支配する)からウェブ型(情報を水平・平等な立場で共有する。ウェブ=クモの巣が一カ所を揺らすと全体が揺れるように双方向に影響しあうもの)へ変化していて、そのウェブ型の関係を取り持ち、引き出し、活性化していくのがファシリテーションだと主張する。

ウェブ型の説明は、京大の杉万先生の蚊帳をメタファーにしたグループダイナミクスの説明とよく似ていて面白い。確かにファシリテーションというのはグループダイナミクスによる場のゆらぎを「促す」(場合によっては「いじる」)ことと言えるかもしれない。

それと、「結び ファシリテーションを越えて」で「ファシリテーションも作為的に過ぎると参加者の自発性を損なう」「ファシリテータは大きな特権や力を持っていることを自覚すべきで、安易にファシリテータも参加者も台頭、平等、皆同じと勘違いしない方がよい。」といったようについ「きれいごと」に入り込んでしまうファシリテーションの危うさについて警鐘を鳴らしている点についても強く共感できる。

前提知識は全く不要で、「ワークショップ」や「ファシリテーシ ョン」って何?といったことを知るための「最初の一冊」としては良いだろう。ただし、会議におけるファシリテーションや、ファシリテーターとしての行動イメージについてはこの本だけでは十分に知ることができないだろう。(紙面の関係で、そこまでは書ききれなかったのだろう。)

【目次】
序 「指導」から「支援」へ
第1章 今なぜファシリテーションか(ピラミッド型社会からウェブ型社会へ
「参加型の場」や「ファシリテーション」の意義)
第2章 ファシリテーションの技術(ワークショップという場
ファシリテーションの技術
あしたのために)
第3章 ファシリテーター8か条
第4章 ファシリテーションの応用(会議への応用
様々な分野への応用)
結び ファシリテーションを超えて

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2005/04/30

池袋その2 養老孟司書店

ジュンク堂で見かけた面白い企画。
僕が尊敬する養老孟司さんが選んだ本を売っている「養老孟司書店」だ。
050430_youro

脳に関する本は少なく、歴史小説、哲学書、ミヒャエル・エンデやケストナーなど、様々なジャンルの本が並んでいた。まさに「教養人の書架」という感じがした。

養老孟司書店は5/13まで。養老さんのファンの方は必見だろう。
ちなみにその後は上野千鶴子書店になるそうだ。

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2005/04/17

「教育社会の設計」

非常に面白かった教育関係の本を一冊。(やっとまともな教育ネタを書ける・・・・ほっ)

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 【書名】教育社会の設計
 【著者】矢野 真和
 【出版社】東京大学出版会
 【発行日】2001/03/15
 【ISBN  】413002079X (4-13-002079-X)
 【価 格】2000円(税別)
 【その他】単行本: 228 p  サイズ(cm): 19 x 13
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kyouikushakai教育を社会・経済との関わりから論じた本。

「なぜ教育をするのか?教育を受けるのか?」という問いに対して、経済合理性や社会的な必要性からアプローチしている。

教育そのものだけでなく、つい情緒的になりがちな教育に関する議論も社会工学の研究者らしくデータや調査結果を用いながら冷静に分析し・論じている。

家庭・学校・企業における教育や学習に関する議論、例えば「教育費用は投資かコストか」「ゆとり教育とは」といった議論をする前に読んでおくと良い一冊であろう。

また、第3部(6~8章)はキャリア・デベロップメントに関する示唆を与えている。

とても読みやすく、前提知識は特に要さない。

<目次>

I
 1章 学歴社会の経済構造
 2章 理念なき「大学の大衆化」

II
 3章 「教育と経済」の不幸な関係
 4章 「知識」と「対話」:教育市場との関係
 5章 「移動」と「知識」:グローバリゼーションの衝撃

III
 6章 学校・会社・職業:学歴社会の未来像
 7章 学校・家族・生活:ゆとりの生活設計
 8章 人生設計と学習社会像

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2005/03/25

Sambaサーバをたてながら「入門書」を考える(2)

昨日の日記でも書いたように、僕は新しい何か(特にシステムやパソコン関係)を学ぶときに、まずムックや雑誌の特集から入る。

今回まず読んだのは、Linuxネットワークサーバ構築ガイド2004

このムックを買ったのは「WindowsユーザーのためのSamba導入講座」が目当てだったのだが、その他にも
・ネットワークトラブルシューティング
・バックアップとディザスタリカバリ
といった記事も興味をそそった。

「WindowsユーザーのためのSamba導入講座」は、NT4.0ファイルサーバをLinuxにリプレースしよう、という講座なんだけど、LinuxやSambaのインストールについては殆ど書いていない。普通だとこれじゃ困るんだけど、今回は既にRed Hat Linuxがインストールされたサーバがある(サーバを買ったときにインストールしといてもらった)ので、この点は僕にジャストミートではあった。

で、ざ~っと読んでいくとPart1としてSambaの設定、ユーザの作成と管理、グループの作成と管理・・・・と続いていく。この通りやっていくとSambaサーバが構築できそうな気がしなくもない。

「しなくもない」、というのは、それぞれがとても簡単に書かれていて全体の流れをつかみやすい、だけど逆にあまりに簡単すぎて「本当にこの通りで出来るの?」って心配になるってこと。
経験的には、なかなか書いてあるとおりには出来ないもんだよね。

あと、ひとつ気付いたのは「sambaとはなんぞや」みたいなことは一切書いていないこと。
確かに、タイトルが「WindowsユーザーのためのSamba導入講座」なんだから、sambaがなんだか知らない人は読まないだろうから、この構成はアリだろう。

「入門書」というと「そもそも」から長々書かれていることが多いけど、「Samba導入講座」であれば、「どうすりゃいいのさ?」から書き始めてもらった方が入門者からするとありがたいよね。だいたいにおいて、理論とか理屈とかは後から知りたくなることが多いはずだし。

「WindowsユーザーのためのSamba導入講座」の章立てを見ると
Part1.入門編「まずは使ってみよう」
Part2.概要編「SambaとWindowsの比較」
Part3.中級編「Samba2.2との相違と移行ガイド」
Part4.上級編「ドメイン構築とWindowsからの移行」
Part5.応用編「Samba3.0の活用」
となっている。

当面僕に必要なのはPart1とPart4、あとは慣れてきたらPart5も使うかもしれない。
リプレースにはPart2が大事かもしれないけど、そもそもWindowsで真面目にファイルサーバをたてていたわけじゃないので、僕には不要。ちょっと分からないのがpart3でNTからのリプレースならSambaのバージョン比較やバージョンアップなんかいらない気がするけど・・・・。

このあたりに良い「入門書」へのヒントがありそうな気がする。

とりあえず、これを読むとsambaサーバが出来るか、試してみた。
結果は・・・・このムックだけじゃ無理だった。
というのも、「何をしなくちゃいけないか」は大体わかったんだけど、「どうすればいいか」がもう一つ分からなかったからだ。

例えばネットワーク設定で「ホスト名が"Localhost"と表示されている場合は正しく設定されていないので、ネットワーク設定ツールで設定し直そう」って書いてある。ネットワーク設定ツールの存在とかを知っている人であればこれでOKだろうけど、そもそもそこが分からないとお手上げ。

まあ、このあたりが紙面の限られているムックの限界なのかもしれない。

ということで、「入門書」についてここから学べることは・・・
・理屈から入らず実務的・実践的なところから入った方が良さそう
・「何をしなくちゃいけないか」をコンパクトに見せると良さそう
・「どうすりゃいいのさ」をツール類の使い方も含めて具体的に示すと良さそう
というあたりだろうか。

次の「入門書」に行ってみよう。早くサーバたてなくちゃ・・・・。

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2005/03/20

「世界最速のF1タイヤ」に学ぶ現場学習の重要性

世界最速のF1タイヤ 表紙風邪をひいておとなしくしている(^-^;)週末を過ごすのは結構難しい。
ずっとテレビを見っぱなしというのも疲れる。かといって何かを考える程の思考力も無いし、難しい本を読む集中力も無い。

で、近所の書店で、楽に読めそうな本が無いかを探したところ見つけたのが、この新潮新書の新刊「世界最速のF1タイヤ~ブリジストン・エンジニアの戦い」
僕の大好きな「モータースポーツ・インサイドストーリー」ものの本だ。これなら楽しく読めそうということで買ってきた。新書なので寝ながら読むにも腕力が要らないし・・・・。

とても面白い本で、読み終わるまでの1時間ほどがあっという間に過ぎた。

現代のF1(自動車レースのFomula-1)は総合力を問われている。ドライバーの力、車の性能、テストによるデータの蓄積、チームとしての戦略・・・。その中でもタイヤの重要性は非常に大きい。

当代随一というか歴史に残るレーシングドライバーである「皇帝」M.シューマッハとその所属チームにしてこれまたF1の歴史に残る(というか歴史そのものである)フェラーリチームからも信望厚い浜島氏(ブリジストン・タイヤのモータースポーツ開発室長)が書いた本書は、現在のF1にとってのタイヤの重要性や背後の人間ドラマがわかりやすく書かかれている。

僕のように長年F1を見ている者にとってはインサイドストーリーとして非常に興味深く、「ああ、あれはそういうことだったのか」と04シーズンの振り返りを楽しめた。

また、F1の知識が無い初心者にもお勧め。本書を読むことで05シーズンをより深い視点で楽しめるだろう。

それから、モータースポーツ好きな学生や若い社会人にも「会社で働くこと・会社で学ぶこと」を知るための本としてもお勧めしたい。若い頃に現場で学ぶことの重要性についての示唆を与えてくれている。

若い頃の浜島氏の貴重な体験も書いてあり、現場での厳しいOJTにはどのような意味があるか、他部門の人たちや製造現場の職人さん達との関係で何を学んだか、そしてそれがその後どのように仕事に役立ったかが書かれている。

4月になって会社に入り、「あれ、自分の専攻や希望とは違うな?」とか「なんで現場でこんなことをさせられるの?」と思う新入社員の皆さんも少なからずいるだろう。

ブリジストンタイヤも新人は製造・販売の現場で実習をし、若年時には自分の専門や希望とは違う分野に配属される。浜島さんも新入社員当時や若いころはそんな会社に疑問に感じたそうだだ、後から考えるとそれぞれ意味があることだったり、仕事上貴重な知識・スキル・経験・人脈をもたらすものになったものばかりだったそうだ。

例えば、今、F1の現場では非常にタイトなスケジュールでレース用のタイヤを生産しているが、そういったことが出来るのも、タイヤ製造現場での経験、職人さん達との交流などがあらばこそ、だと言う。

短いシーズンオフに書かれたためか、あるいは守秘義務のせいか、ちょっと分量が少ないのが残念だが、逆にさっと読める本として良いかもしれない。

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