2011/09/06

明日(9/7)オンラインのランチョンセミナーに登壇します

いや~、またまた超久々の更新になってしまいました。皆さん、お元気ですか。

明日、9月7日(水)12:00-12:50に熊本大学eラーニング推進機構のeラーニング授業設計支援室で定期開催している「ランチョンセミナー(第103回)」に登壇します。

このセミナーはAdobe Connect を使ってオンラインでの参加(視聴+チャットでの発言)も可能ですので、熊本以外に在勤・在住の方もご参加いただけます。もちろん熊大関係者以外も大歓迎です。

明日の私のお題は「マイケル・サンデル『白熱教室』のスタイルを検討する」です。

去る8月6~8日に開催されたCIEC(コンピュータ利用教育学会)全国大会で、NHKテレビや書籍類で「白熱教室」として紹介された、ハーバード大のマイケル・サンデル教授が行う「正義論」の授業のスタイル(インタラクティブな講義形式)を検討する同じタイトルのパネルディスカッションが行われ、私(北村)もパネリストとして参加しました。

そこで発表した「『白熱教室』でどのような動機付けがされているか」等の話題の提供や、どのような議論があったかというご報告をします。

よろしければ、ご参加ください。

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2008/07/18

ミウチ化(「人を育てる科学セミナー」)

今日は、ダイヤモンド社主催の「人を育てる科学セミナー2008 若手が育つシステムづくり~あなたの会社には、若手が育つ仕組みがありますか?~」の講師を中原さん@東大、橋本さん@浜銀総研とのトリオで務めた。

タイトルの通り、若手(だけじゃないんだけど)を育てるためのシステムづくりについて、中原さんが 「組織学習システム」について説明し、私がその一部としての研修やeラーニングのデザインについて解説した。

私のパートでは、「戦いは研修前から始まり、勝負は研修後に決まる」というキャッチフレーズのもと、研修だけではなく、研修前の「現場の準備」、研修後の「現場での適用」もデザインするという提案をした。
そこでのキーになるコンセプトは「ミウチ化」。これは昨年のこのセミナーの間、中原さんと私の雑談の中で生まれたもので、いろいろな手段を使って、職場の上司や指導者を研修の関係者にしてしまおうというもの。その後、熊大の職員教育で実践を重ねてきた。Img_0236


この「ミウチ化」はある意味、今日が初お披露目だったんだけど、アンケートや研修後の懇親会で、かなり関心と共感を持ってもらえたことが分かり、とても嬉しかった。

セミナーに関する詳しいことはこちら↓をどうぞ。
http://homepage2.nifty.com/KITAMURA/works/20080719hrd-diamond/index.html

ところで、このセミナー、結構多難で、前日の深夜、中原さんから「小生、発熱・・・。ダメだったら、橋本君、頼む。」という電報のようなメールが来てびっくり。その数時間前には電話で打ち合わせをしていて「準備どう?」「バッチリです」という会話をしていただけに。実際、集合したときの中原さんはかなりしんどそうだった。ちなみに橋本君は、当日朝このメールを見て「行くのやめようかな」と思ったとか・思わなかったとか・・・。

その上、会場据え付けのプロジェクターが全くパソコンの画面を表示しないというトラブルも発生。研修トップバッターの中原さんは「え”~パワポ無しですかぁ?それじゃ無理ですよ・・・」と途方に暮れていた。それを見て、意地悪親父の私は「なんじゃ、なんじゃ、最近の若いもんはパワポなしじゃ講義もできんのかぁ」と茶化してしまった・・・。

開講ギリギリにプロジェクタの準備が終わり、無事にスタート。中原さんも流石にプロでしっかりとプレゼンしていた(つきあいの長い人間以外には不調が分からない位のすばらしい出来だった)。

私にバトンタッチした後で何があったかは、中原さんのブログをどうぞ。かなり笑えます(当日は笑える状況じゃなかったけどcoldsweats01
それにしても体調が悪くても、自虐ネタでライブなブログを書くとは・・・・さすがブログ王!私は「私(北村)のパートの間はちょっとでも寝て、しっかり休んでいるように!」と言ったのに(^_^;)。

ちなみに、この中原さんのブログは、懇親会の中締めのご挨拶で主催者から披露され、会場から大ウケしていた。

何はともあれ、ダイヤモンド社の皆さん、中原さん・橋本さん、お疲れ様でした!!
そして受講者の皆さん、積極的なご受講ありがとうございました!

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2008/01/12

授業法第3回

20080112jugyouhou
今日は、日本弁理士会知財ビジネスアカデミーの「授業法(基礎)」 。全4回のコースですが、今回、僕は第3回・第4回の模擬授業のコメンテータとして登板。

今日は、本物の学生を前にした模擬授業の1回目で、授業のガイダンスを行い、学生さんたちには「この授業を受講したいか?」といった評価(投票)をしてもらうというもの。

今回、気づいたことは・・・
実務家としての自分のアピール不足
「弁理士の~です」と講師自己紹介をする人が多いのだが、そもそも学生の多くは弁理士という仕事が分かっていないので、自己紹介後も講師を見る目が変わらないことが多い。実務家教員としては「こんな仕事をしていて、こんな実績があります」「こんな修羅場をくぐりました」といったことをアピールし、学生から畏敬の眼差しで見られるようになりたいものです。

グループワークが大流行
模擬授業の中で、シラバスを配布し、どのような授業を展開するかを説明するのですが、「グループワークを取り入れ・・」という人が多かったのが特徴的でした。この模擬授業では「100人を対象とした知的財産概論」を題材としてるため、グループワークは容易ではない(不可能では無いにせよ)のですが、そこを安易に考えてしまった人が多かったようです。

ただ、これは学校現場でも同じでFDの議論でも「双方向の授業をしよう、だからグループワークを取り入れよう」ということをしばしば耳にします。もちろん、それも間違いでは無いのですが、グループワークが崩壊したときの悲惨さが分かっているのかな?とか、講義だって十分双方向にできるのに・・・と思うことが少なくありません。

もしグループワークをするなら、それが何故必要か?グループワークが最善な方法か?実現可能か?リスクマネジメントは?他の手段は無いのか?といったことを考え抜く必要があると思います。

この「授業法」でも「グループワーク」選択の妥当性を考えてもらうと同時に、代替手段を考えていきたいと思っています。

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2008/01/06

オッリペッカ・ヘイノネンさんのインタビュー

昨日、何気なくテレビをつけたら、NHK「未来への提言」のフィンランドの元教育大臣 オッリペッカ・ヘイノネンさんのインタビューが再放送されていました。

見始めたのが番組の終盤だったのですが、とても印象に残ったことばがありました。
番組は学校教育をとりあげたものだったのですが、企業内教育・社会人教育にも通じるものがいくつもありました。

<大人になる力が弱まっている>

現代はスピードが速く、人々に走ることを強いている。そして、走らなければいけないことに疑問を持っている。変化の早さ、選択肢の多さが人々の重荷になっている。

一方、道しるべや手本となる生き方も無い。

その結果、次の世代の『大人になる力』が弱まっている。これは健全な状態ではない。

私たちには義務があるはず。それは価値観を伝えることだ。
私たちの責任は、次の世代のために自分たちの世の中をしっかり作り、それを次世代に伝えることだ。

会社や組織においても、同じではないでしょうか?
次の世代に期待する前に、次の世代のために、自分たちの組織や事業をしっかりつくり、そこに自分たちの価値観を表現し次世代に伝えることが、次世代の育成のために大事な気がします。

<ゆっくりと洞察力を育む>

人々が洞察力を失いつつある。 人は知識だけでなく、自らの内側に洞察力を身に着けていなければならない。 走り続けるだけでは洞察力を失うだろう。

これからの教育では、あえてペースを落とし、じっくり考え、洞察することを教えなければならない。
自分の頭で考え、自分の心で感じる機会を作ること。

創造性をひきだし、モチベーションを高め、内なる洞察力を身につけることが出来れば、我々には幸せな未来を気づけるだろう。

企業内の教育では、当然のことながら、目前の課題や問題に必要なことを教え・学ばせることが必要です。
ただ、それだけでよいかというと、私もそれは疑問です。
仕事や職場において学ぶと同時に、仕事や職場から一歩(あるいは半歩)離れて、あえてペースを落とし、自分のこと、仕事のこと、会社のこと・・・・を省察し、先のことを考える機会も必要な気がします。

昨今の企業内教育では集合研修が減っています。それは悪いことでは無いと思います。これまでの集合研修の中には「集合研修でなければできないこと」以外が多かったからです。ただ、一方で、集合研修ならではの「職場を離れて、日頃とは違うペースでものを考える」という機会も無くしてしまってよいのでしょうか?

<「学校のためでなく人生のために」>

番組の最後でヘイノネンさんがキーワードとして語られていたことです。

我々は学校のためでなく、人生のために学ぶ。
どうすれば新しいことを学び続けるモチベーションを一生持続できるか。
新しいことをまなぶのは人生の一時期だけではない。

これは高等教育や大学院教育に携わるものとして肝に銘じておかなければならない一言だと思いました。
と同時に、企業内教育でも「研修のためでなく人生のために」は忘れてはいけないことだと思います。
インストラクショナル・デザインの基本でもありますしね。

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2007/07/18

e-LearningConference2007 Summer

今年もe-LearningConference2007 Summerが開催されます。
今年は私の出番はありませんが(その分、e-Learning WORLD 2007の熊本大学の展示ブースにいようと思っています)、皆さんふるってご参加ください。

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     「e-LearningConference2007 Summer」開催のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

e-Learning Conference実行委員会(日本イーラーニングコンソシアム/
フジサンケイ ビジネスアイ/株式会社シー・エヌ・ティ)では、来る8月1日から
3日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて「e-LearningConference2007 Summer」を

開催いたします。(「e-Learning WORLD 2007」併設)
多数の皆様のご参加をお待ち申しあげております。

             記

 ■会期:2007年8月1日(水)~3日(金)  13:00~16:20

 ■会場:東京ビッグサイト 会議棟6F会議室

 ■主催:e-Learning Conference実行委員会
     (特定非営利活動法人 日本イーラーニングコンソシアム/
      フジサンケイ ビジネスアイ/株式会社シー・エヌ・ティ)

 ■テーマ:「Learning & Performance」

 ■構成:4トラック/(1日)× 3日間 合計12トラック

 ■公式スポンサー:株式会社デジタル・ナレッジ/株式会社キバン/アテイン株式会社

 ■お申込み方法(事前登録制):ここからお申込みください。 http://www.elc.or.jp/
  インターネット上でのお申込みとなります。

 ※「e-LearningConference2007 Summer」公式サイトへは、eLCのWebサイト
   TOPページ(http://www.elc.or.jp/)上部のバナーよりお入り下さい。

 ■参加費:
  一般 :12,000円(1日料金)/18,000円(2日料金)/24,000円(3日料金)
  eLC会員:10,000円(1日料金)/14,000円(2日料金)/18,000円(3日料金)
  Campus :10,000円(1日料金)/14,000円(2日料金)/18,000円(3日料金)
  学生  : 4,000円(1日料金)/ 6,000円(2日料金)/ 8,000円(3日料金)
 ※Campus:大学の教授・准教授・講師・助教・助手および学校等の教職に就いている方

 ■申込締切: 7月27日(金)17:00までの受付
  (締切日以前でも定員に達した場合は締め切らせていただきます。)

 ■プログラム

 トラックテーマ

 ◆8月1日(水)

 トラックA:コラボレーション&グリッド
 トラックB:インストラクショナルデザイン
 トラックC:eラーニング導入・活用ガイド
 トラックD:事業に貢献するeラーニング

 ◆8月2日(木)

 トラックE:ラーニング&パフォーマンス
 トラックF:実践に役立つSCORM規格のしくみとコンテンツ作成の実際
 トラックG:満足度UPをめざすeラーニングの研究
 トラックH:著作権、オープンコースウェア

 ◆8月3日(金)

 トラックI:コンテクスト・暗黙知の活用
 トラックJ:ニューテクノロジー~Web2.0時代のeラーニング~
 トラックK:こんなに簡単!! いますぐできるeラーニングコンテンツ開発
 トラックL:ラーニング&パフォーマンス向上のための、ICT時代の評価技術

※プログラム一覧は、http://www.elw.jp/conference/program.html をご参照ください。
  
 ■お問い合わせ: e-Learning Conference 2007 Summer事務局
          e-Mail:conference@elw.jp TEL:03-5297-8855

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2007/07/17

OJTのイノベーション

今日(7月17日)は日本能率協会関西事業部主催の講演会に登板。この夏から開催予定の「OJTイノベーションフォーラム」のプロモーションのための講演会で、テーマは「OJTにイノベーションが 求められているのはなぜか」。約30名の受講者(多くは人事・研修部門の方々)にお集まりいただいた。

講演の内容としては、職場・現場での学びの重要性を確認した上で、上司や先輩の時間・能力・意欲に依存しているこれまで”OJT”(=上司による部下指導)の問題点や限界を指摘し、それらを改善・あるいは改革するためのヒントとして教育や学習の理論や知見、ワークプレイスラーニングのコンセプトなどを紹介した。

OJTが上手く回っていないのは、上司・先輩が忙しすぎたり、指導スキルが乏しかったり、あるいは意欲が不足しているといったことから機能不全に陥っている上、想定通りに回ったとしても環境変化が早く・複雑なため、上司・先輩が教えたくても教えられない、上司・先輩がそもそも手本にならないといった限界につきあたっている。そして、その対策としては、上司や先輩の指導スキルを何とかする、といった対症療法的なものも必要だけど、それ以上に、上司・先輩に依存する「部下指導」的なOJTを脱し、社員が仕事の中で自ら学べるようにワークプレイスラーニングの環境を整えていくことが重要、というのが僕のメッセージで、これについては多くの受講者の皆さんから共感していただけたようだった。

OJTや職場の学びは今、曲がり角に来ていると思う。複雑になる顧客のニーズや価値観、激しく早い環境変化に対応するには職場・現場での学びが重要なのだが、どこの職場でもみんな忙しく「OJTどころじゃない」状態だろう。そんな中で学び続けるにはどうしたらよいかを考え、それが実現できた会社が競争力を維持・向上させられるはずだ。

そんな「これからのOJTや職場の学び」を、企業の皆さんと考えていきたい。

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2007/07/15

ブレンドの極意

久々に、板橋にあるコーヒーの名店「カフェ・ベルニーニ」に行った。そしてマスターの岩崎さんに「ブレンドコーヒー」について、色々教えていただいた。

先日「ブレンディッド・ラーニング」についての原稿を書いて以来、「そういえば素晴らしいブレンドコーヒーを作られる岩崎さんはブレンドというものをどう考えられているのだろう」ととても気になっていたからだ。

そして、質問してみると、「さすが!」と思わせる答えが帰ってきた。

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Q:そもそも、なぜブレンドコーヒーをメニューに入れているのですか?

コーヒー本来の味が、ストレートでは表現できないから。

本来、コーヒー店の看板はブレンドであるべき。
ストレートには大差が無いが、ブレンドはオリジナルであり、差別化要因であり、店としてのメッセージであり、表現である。

Q:「ベルニーニ・ブレンド」はどのようなブレンド?

まず、自分が出したい、表現したい味があって、それを実現するようにブレンドした。
そして、「家庭の奥様が淹れて美味しく飲める」ようにしている。
そうでなければ、また買っていただけない。

そのために、安定感と飲みやすさを実現しようとしている。
そのために、ブレンドする豆の配合は微調整している。
ストライクゾーンは広くするようにしている。
達人が淹れなければ美味しくない、というのではダメだと考えている。

Q:「自分でブレンドしたい」という素人へのアドバイスは?

まず「好きな味を持っていますか?」という問いから始まる。

自分が好きな豆同士を組み合わせても、良いブレンドはできない。
基本的には素人は手を出さない方が良いと思う。

Q:良いブレンドするのに必要な知識は?

それぞれの豆の氏素性。 どこで生まれた豆か?を知らなければいけない。 豆の生まれた場所によって、豆が持ってうまれたもの、質・水分・固さ・大きさが違い、その結果、焙煎するときの火の加減も違ってくる。そういったことを分かった上で焙煎することで、それぞれの豆本来の味が出ていなければ、ブレンドしても美味しくない。

Q:ブレンドはどう組み立てる?

まず表現したい味があって、そこに向けて組み立てていく。 表現したい味が決まると、軸になる豆が決まってくる。ただし、「ブルーマウンテンブレンド」といった豆の名前がついているブレンド以外では「メイン」にする豆は決めない。あくまで表現したい味が中心であり、豆の状況によって調整した結果、「メイン」というものが無くなることもある。

組み立てるときは、表現したい味から引き算で考えていく。表現したい味から既に使った豆で出た味を引き、足りない部分を別の豆をさらにブレンドすることで埋めていく。

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伺ったお話はブレンディッド・ラーニングにも通じるところがあるように思う。

まずは、コンセプトや表現したいものありきだと言う点。そして、それぞれの要素が良質でなければ良いブレンドにならない点。かといって、良いもの同士を組み合わせたからといって、必ずしも良いブレンドにはならない。それぞれの要素の特性を深く理解していなければならない。目指すものから引き算的に考えていくこと。

そして、素人はうかつに手を出さない方が良いということも・・・・・(^_^;)

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2007/06/29

「人を育てる科学」セミナー

20070629daiamond

今日はダイヤモンド社主催「人を育てる科学セミナー」。このセミナーは「企業内人材育成入門」のプロモーションも兼ねたもので、この本を一緒に書いた中原さん@東大、荒木さん@東大、橋本君@浜銀総研と一緒に登板した。

受講者は、企業で人事・人材育成・研修を担当する人たちが中心で、一部経営者の方もいらっしゃった。

テーマは、「若手の早期育成」で、まず中原さんから、「熟達化」の話をしてから、僕がインストラクショナルデザインの話をし、その後、中原さんから評価やワークプレイスラーニング、学習環境デザインの話をするという進行だった。

僕のパートの冒頭、「インストラクショナルデザインを知っている人は?」って聞いたら殆ど手が上がらなかった。このところのセミナーではある程度インストラクショナルデザインを知っている人が多かったけど、今日は殆どの人が知らない。いやあ、燃えましたね、久々に。

今回の研修は本当に限られた時間だったし、受講者は研修企画担当者、つまり、インストラクター、デザイナー、教材作成者といった実際に研修や教材、eラーニングを作る人たちではなく、むしろそういう人たちに発注をする人たちだったので、発注者として必要だと思われた

・分析(教育・研修の6W2H)

・出口「学習目標」と入口「前提」

・5つ星の条件(メリルのID第一原理)

に絞り込んでを紹介し、プラスアルファとして人事・教育担当者が興味を持つ動機付けについて、ARCS動機付けモデルを紹介した。

今日の研修は、受講者の皆さんの反応が良くて、やっていて気持ちよかった。それだけ、皆さんの問題意識が高かったといえる。

今日の、僕らのメッセージは「人事・教育担当の仕事は研修やeラーニングを企画・実施することで終わりじゃない。その後、どう職場での実践、職場での学びに繋げるかが大事。そのためにも科学的な方法論であるインストラクショナル・デザインと学習環境デザインが不可欠」というもの。

アンケートを見ると、「研修に関する悩みの糸口が見つかった」「なぜ、研修が上手くいかなかったか原因が分かってきた」「研修をするだけが仕事と思っていたのが間違いだと気づいた」といった記述が多く、僕らの意図が伝わったことが分かり、嬉しかった。

インストラクショナル・デザインが、人事・教育担当者の「お悩み」解決の糸口を与えるという点をあらためて確かめられたことが、僕にとっての今日の大きな収穫。こういうことの積み重ねで、自分の仕事、自分がやっていることに「人の役に立てる」「意義がある」という自信が持てるようになるんだよね。

他にも今日の大きな収穫があった。その一つは「ミウチ化」。

企業内の研修を業務上の成果につなげるには、学びを研修だけで終わらせず、職場の実践の中で学ぶ続けてもらう必要がある。そのために、受講者の上司にも「学び」に関わってもらう必要がある。そのために僕がよく使う手は、研修の申込み時や事前課題の中に上司のコメントをもらわせ、事後課題などにもコメントしてもらうというもの。

研修中に、中原さんとそのあたりを受講者の皆さんにどう伝えようか、と相談しているときに(僕らは受講者の皆さんの様子でどんどん研修の内容を変えていく)、中原さんが「それ『ミウチ』化ですね」とネーミングしてくれた。

これは、企業内で、研修やeラーニングを実務につなげるためにとても重要なコンセプトだと思う。これから売り出していこう。(^^)v

もうひとつの収穫は、インストラクターとしての自分のノウハウを省察(確認)できたこと。自分1人でやっていると、何がノウハウだかわからないんだけど、今日は中原さん、荒木さん、橋本君が僕がやること(僕にとっては当たり前で日常的なこと)を珍しがって、色々質問をしてくれたりした。

その結果は中原さんのブログに掲載されているのでご一読を。
中原さんのブログ「ダイヤモンド社主催「人を育てる科学セミナー」が終わった!」

今日はとても楽しく、激しく、そして有意義な研修になった。永田さんをはじめとするダイヤモンド社の皆さん、会場のホテルプレジデント青山のスタッフの皆さん(とても行き届いたサービスをしてくださった)、中原さん・荒木さん・橋本君、何より受講者の皆さんに感謝・感謝です。ありがとうございました。


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2007/06/09

2007年版「授業法」初日

今日(6月9日)は、ここ数年取り組んでいる「授業法」研修の初日。今年の「授業法」も昨年同様、日本弁理士会知財ビジネスアカデミー(通称「知ビアカ」(^_^;))の一科目として行われる。

この研修はサブタイトル「大学等で知財科目を教える人の必須科目」の名の通り、弁理士や企業の知財部員の皆さんが、大学で知財を教える際に必要な授業設計、シラバスの書き方や授業の進め方を4日間に渡って学んでもらうものだ。大学の経営学部で「知財概論」を教える、というケースに従い、自分なりに授業を組立て、実際に模擬授業を実施する。

このシリーズはすでに4年間やっているけど、修了者の中にも実際に非常勤講師や教員として大学で教える人が増えている。

今年の「授業法」ではテキストを一部改訂することにした。ここ半年で熊大と大分大で教員向けにインストラクショナルデザインのワークショップを行ってきた。そこで得たノウハウをオリジナルテキスト「シラバスの書き方」に反映させた。

初日は、事前課題として「シラバスの書き方」を読んだ上で自分なりに書いたシラバスを持参してもらい、そのシラバスについて受講者の相互コメント+妹尾先生と僕によるコメントで叩き、学んでもらうというプログラム。

去年までは体裁が整っていなかったり、一見してシラバスの体を成していないものが殆どだった。で、それは分かっていながら敢えてそこから「シラバスって何?」といったところ教えることにしていた。つまり、ある種「確信犯」的に不親切なテキストにしていた(去年までの受講者の皆さん、ごめんなさい!)

が、今年はそのレベルは事前に解決してもらい、初日からシラバスの中身に入るように
今年の受講者から出てきたシラバスは、テキスト改訂の結果かなり体裁は整ってきて、一見すると良さそうに見えるものが多くなった。ただし、中身は「このままじゃ授業は出来ないか、出来ても大変」というものが殆ど。

その原因としては・・・
1.授業の「出口」(学習目標)と「入口」(前提知識)が明確になっていない。そのため、最終的にどこに向かうかが自分にも分からなくなったり、あれもこれも押し込んで肥大化してしまったり、逆に必要な学びが欠けていたりする。

2.授業の経験が無いため、90分で収まらない一コマの計画を立ててしまったり、学生に過大な期待をしてしまたり(ちゃんと予習と復習をしてくれるだろう、とか)して、現実性に欠けてしまう。

このあたりのことは、「多分、一度シラバスを書いてみて、叩かれてみないと分からないだろうな・・・」ということで、まさにこの研修を通じて学んだもらいたいことだ。

次回までにシラバスを改訂してきてもらうことになっている。
どんなふうに改善されてくるか、とても楽しみだ。

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2007/05/29

営業研修の企画に役立つサイト

連載しているWebマガジン「ヒューマンキャピタルOnline 人材開発担当者はこのWebサイトをチェック! 」の最新号がアップされました。

この号では「営業研修の企画に役立つサイト」と称して、研修企画担当者が研修の企画に入る際のWebでの情報収集をどのようにしていくかを、「営業研修」を題材に紹介しています。

よろしければご覧ください。

http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2007/05/post_54.html

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