2008/01/20

80点プラスα主義

今朝のNHK経済羅針盤で、「大衆車の歴史」というコーナーがあった。これはインドのタタモーターズが世界最低価格のファミリーカー「Nano」を発表したというニュースにちなんでのもの。ちなみにNanoの値段はなんと10万ルピー、日本円で約28万円!

そのニュースもさることながら、印象深かったのはその後の特集で、トヨタ博物館の学芸員の方が語った日本の大衆車の歴史についての方だった。

日本の大衆車の歴史は1961年(僕が生まれた年!)のトヨタ・パブリカで幕を開いた。ちなみに価格は38万9000円。当時の公務員の初任給が14200円。買い求めやすい価格で実用的、を具現化したクルマだった。

ところが、このパブリカはあまり売れなかったそうだ。それは、当時の購買者層は、クルマにステータス性を求めていたため。

その反省を生かしたのが1966年のカローラ。「80点プラスα主義」というコンセプトを打ち出したそうだ。「すべての点で合格点をとりながら、何か他のクルマとは違う」「この点は負けない」という点を付け加えようとし、そのプラスαを「スポーツ性」に見いだしたそうだ。価格は43万2000円。価格は高くなっているが、それまでに日本人の所得水準も向上していて、大卒初任給の17ヶ月分に収まったそうだ。その結果はご存じの通り、カローラ(シリーズ)は大衆車として自動車史に残るクルマとなった。

「80点プラスα主義」は低価格の商品、コモディディ化するマーケットでの商品展開に大事な考え方のような気がする。

ところで、トヨタは長い間(僕が免許を取った頃から最近まで)「80点主義でおもしろみがない」と言われ続けててしまっていたが、初代カローラを開発したころの「プラスα」をどこで落としてしまったのだろうか?また、国内販売を伸ばそうとしている今、「80点プラスα主義」はどのように受け継がれ、あるいは変容させようとしているのだろうか?興味深いところだ。

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2006/08/20

商店街活性化のアイディア

今朝のNHK経済羅針盤はとても面白かった。

タイトルは「商店街は元気になる  ~活性化で頑張る人たち~」。 様々な工夫で活性化をしようとする商店街の人たちをレポートしていた。

例えば島根県松江市。高齢化社会を迎え、お年寄りが来てくれるような街づくりを考えた。キーワードは「お参り」。お年寄りが 「買い物に行きたい」といっても家族が「代わりに言って上げる」と言い外出の機会を結果的には奪ってしまう。つまり 「お年寄りが買い物をする町」を作ってもお年寄りは来ない。しかし「お参りに行きたい」というお年寄りを家族は止めないだろう。

ということで、認知症対策の「おかげ天神」を作り、お年寄りがゆっくり休めるように交流館「いっぷく亭」を作り、 市を出す日には町中にベンチを出し、段差のない「バリアフリー街路」をつくりあげた。東京の巣鴨からもずいぶん多くのことおを学んだという。 こうして「お年寄りにやさしいまちづくり」を実現し、にぎわいを取り戻した。

逆に若者を呼び込もうとしたのが大阪の福島聖天商店街。若者、特に若い女性 (OL)を呼び込もうとして、やったことは大量の占い師を商店街に呼ぶこと。この結果、若い女性が集まり、 その層をターゲットにしたカフェなどの出店によって、空き店舗が埋まったという。名付けて「売っても占い商店街」。さすが関西商人! というネーミングだ。

また、東京の大山商店街は妙高市と提携し、朝市で産直品の販売をするだけではなく、 空き店舗を活用した交流都市のアンテナショップ「とれたて村」を開設し、産直品の常設販売とイベントのシナジー、 イベントの継続性で来街者が増加した。

帯広市の商店街は、 真ん中にある空き駐車場を屋台村にし地元で採れる野菜を使った食べ物屋を集めることで賑わいを戻しています。「ちょっと不健全、 ちょっと猥雑」な雰囲気と、3坪という狭い屋台で繰り広げられる、見知らぬ客同士(地元の人+観光客) のコミュニケーションがにぎわいの秘訣だとか。そして繁盛した屋台は「卒業者」として、町中にテナントとして店を構えることもあるという。

これらの成功例に僕が見たものは

(1)来街者の利用シーン(どのように町を楽しむか) が明確

(2)どのように継続していくかを最初から考えている

(3)上記の(1)(2)をベースにコンセプトが明確(「お年寄りが安心・安全に楽しむ町」「いつでも産直」・・ ・・)

といった点だ。

また、出演していた松江や帯広の商店街振興のけん引役のお二人(若手の商店主、 という感じの人たちだった)が「かつては店の裏に人が住んでいて、商店街と生活が一体だった。それが生活空間が離れてしまってから、 おかしくなり、商店街の斜陽がはじまった。居住人口を増やすことがこれからの課題、と言っていた。

確かに、いかに生活の場と密着していくかが、いわゆる「地元」商店街の課題で、 そのあたりが大型店との棲み分けになっていくのだろう。大型店と値段や品揃えといった同じ土俵で勝負しても仕方ないのは明らかなのだから。

なお、調べてみると、これ以外にもたくさんの商店街が頑張っていて、 その様子は中小企業庁webサイトの 「がんばる商店街77選」に掲載されている。

商店街活性化や振興に興味が無くても、コンセプトワークやアイディアの出し方、 企画のしかたの参考になるだろう。僕もかなり刺激を受けた。

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